食事のときに割り箸を使う機会ってけっこうありますよね。例えば、ラーメン屋や定食屋、もしくはお弁当屋さんでテイクアウトするときも、割り箸が付いてくることがほとんどだと思います。
で、自分一人で食べるならそこまで気にする必要もないのですが、誰かとの食事だったりちょっとお高いお店だったりすると、やはりマナーが気になりますよねぇ(汗)
「あれ、今私やらかしちゃった...?」みたいな^^;
で、お箸の持ち方やお椀の置き方は知っていても『割り箸のマナー』となると知らない人も多いのではないかと思います。
まあ、かく言う私も最近まで全く知らず、友人に注意されたのをきっかけにネットで調べて知ったんですけど^^;
というわけで本日は、
- 割り箸の正しい割り方は?
- 袋で箸置きを作るのはOK?
- 食べた後のお箸はどうする?
以上、これさえ知っておけばOKな3点について解説したいと思います!この機会に割り箸のマナーをしっかりと押さえておきましょう〜
割り箸の正しい割り方コレ!
まず、割り箸の割り方ですが、皆さんは普段どのように割っていますでしょうか。
おそらくほとんどの方が、割り箸を縦に構えて左右に割っているのではないかと思います。(私もずっとそうでした)
ですが、この割り方は実はNG。
マナー的には、割り箸を水平に構えて上下に割るのが正解となります。
では、なぜ左右に割るのがマナー違反かと言いますと...
割ったときの反動で隣の人に腕がぶつかる可能性があるから
です。
なので、隣の人への配慮として、割り箸は上下に割るのが好ましいというわけなんです!
で、もしかしたら「じゃあ、人にぶつからない割り方なら良いんでしょ」ということで、口にくわえて割ったり片手で割ったりする人がいるかもしれませんが、これらもあまり行儀がよろしくようなので控えましょう^^;
もちろん、一人で食べている時なら全然良いと思うんですけどね。(私もたまに片手割りにチャレンジしていますし)
あっ、それと割った後に、ささくれを取るため箸をこすり合わせる人がいますがこれもNGです。たまに「この人は火でも起こすつもりなのか...」というくらいの勢いでこすっている人がいますが、ちゃんと手で取りましょう汗
綺麗に割るという観点からも正解?
割り箸は上下に割るのがマナーというお話をしましたが、実はこの割り方は『綺麗に割る』という観点からも正しい方法なんです。
誰でも一度は経験があるかと思いますが、割り箸を割ろうとしたら物凄く変な割れ方をしちゃった...なんてことありますよね。例えば、こんな残念な割れ方とか(汗)
なぜ、こんな割れ方をするのかは物理学が絡むので割愛するとして、とりあえず上下に割るだけでこうした失敗は大幅に減ります。
具体的には、
- 割り箸を水平に構える
- 右手で下側を固定する
- 左手で上側をゆっくり開く
この3ステップで、かなりの確率で綺麗に割ることができますよ^ ^
ポイントは、右手は動かさず左手をゆっくりと持ち上げることです。
袋で箸置きを作るのはOK?
続いて、おそらく多くの方がしているお箸の入っていた袋で箸置きを作る行為ですが、これは...
OKです!
ただし、『必ず作らなきゃダメ』ということはありません。なので、作らなくてもマナー違反ではないですし、作るのが絶対のマナーということでもないです^^;
どうやら割り箸は明治以降に流通した『大衆向けの使い捨ての食器』という位置付けなので、そもそも正しい席での作法というのがあまり確立されていないんだそう...(汗)
箸置きを作らない場合は、箸を置く場所に注意が必要。
お膳のヘリにかけておくのはOKですが、小鉢やお椀の上に乗せるのは『渡し箸』というマナー違反になってしまいます。
↓渡し箸
まあ、そう考えると初めから箸置きがないお店の場合には、やはり自分で作ってそこにお箸を置いておくのが無難というか安全な気がしますねぇ。(箸置きがないと、うっかりお椀に乗せてしまいそうですし...汗)
ただ、箸置きを作るなら出来るだけ簡単に作りましょう。たまに、時間をかけて芸術作品のようなのを作り上げる人がいますが、そこまで凝る必要はないかと思います。食事に来たのか箸置き作りに来たのか分からないですからねぇ...。
(まあ、それもマナー違反ではないのでしょうけれど)
それから、箸置きを作っている間も、うっかりお箸をお椀の上に置かないように気をつけましょう。
手に持ったまま折ってもダメではないですが、人や食べ物に当たる可能性がありますので、やはりお膳のヘリかけておくのが安全かつ失礼にあたりません。
食べた後のお箸はどうする?
続いて使った後のお箸ですが、これは...
袋に戻すのがマナー
です。
先ほどの箸袋は作っても作らなくても「どちらでもOK」でしたが、これに関しては「そうするのがマナー」ですのでそうしましょう^^;
袋に戻す理由としては、
- 汚れている部分を周りに見せないため
- ウエイターの手を汚さないため
などが挙げられます。やはり美味しくいただいたら、その後のこともきちんと考えなくてはいけませんよね。
これは、未使用の割り箸との混同を防ぐためです。実際のところ、私の友人が以前レストランに行き、袋から割り箸を出したら使用済みのものだったそうです...(汗)
せっかくの気遣いが相手の迷惑になっては本末転倒なので、ここは徹底したいですね^^;ちなみ、もし割り箸の袋がない場合には、ペーパーナプキン(テーブルの脇に置いてあるティッシュみたいな物)を三つ折りにして、その隙間に入れておけば良いと思いますよ!
もともとは箸を折るのがマナーだった!?
食後は割り箸を袋に戻すのがマナーだと言いましが、これはあくまでお店で食べた場合で、家や職場で食べるときは普通に折って捨てる方も多いですよね。
で、実は昔はこの折るというのが正しい方法だったんです!
と言うのも、古来からお箸には使った人の魂が宿るとされていました。で、そのお箸を他人が使うと口から災いが入り込むと考えられていたんです。
そこで、
- 魂を抜くため
- 再使用できなくするため
という意味で、使った後に必ず折っていたそうですよ。私はゴミ袋は貫かないようにと折っていましたが^^;
ただ、今では片付ける人の手を傷つけたり汚してしまうため、お店でそれをするのはややNGという風潮になっていますね。
さて、ここまで割り箸のマナーとして3点ご紹介しました!
それでは最後に「嫌い箸」というものをご紹介したいと思います。これは、お箸を使う上でマナー違反とされる行為のこと。もちろん割り箸を使う上でもそれは同じですので、しっかりと覚えておきましょう!
割り箸を使う時にも知っておきたい!お箸のマナー(嫌い箸)一覧!
けっこう数がありますので、簡単な解説と共にサクッと紹介しますね!
こちらが嫌い箸の一覧になります。
拝み箸:箸を両手ではさみ拝む(いただきます or ごちそうさま)こと
横箸:スプーンのように2本の箸で食べ物をすくい上げること
違い箸:種類の違う箸を一対で使うこと
返し箸:箸の反対側で食べ物を取り分けること
ちぎり箸:箸を両手に一本ずつ持ち、ナイフとフォークのように使うこと
突き箸:食べものに箸を突き刺して食べること
仏箸:箸をご飯に刺して立てること
合わせ箸:箸から箸へ料理を渡すこと
叩き箸:箸で食器を叩いて音をたてること
指し箸:箸で人や物を指すこと
持ち箸:箸を持った手で同時に他の食器を持つこと
受け箸:箸を持ったままおかわりをすること
寄せ箸:箸を使って遠くのお皿を近くに寄せること
空箸:料理に箸を伸ばしたのに、途中で引っ込めること
迷い箸:どれを食べるか迷って、料理の上を箸が行ったり来たりすること
楊枝箸:箸を爪楊枝の代わりにして、歯に挟まったものを取ること
探り箸:汁物を食べる時に、具が残っていないか椀の中を箸で探る(かき回す)こと
洗い箸:汁物などで箸を洗うこと
舐り箸:箸を舐めること
咥え箸:箸をくわえること
噛み箸:箸を噛むこと
掻き箸:食器に口をつけて勢いよくかきこむこと
渡し箸:器の上で箸を横にかけること
直箸:複数人で食べる料理を取るのに、取り箸を使わず自分の箸を使うこと
透かし箸:骨付き魚の上側を食べた後、骨越しに裏側の身をつついて食べること
撥ね箸:嫌いなものを箸でどかすこと
重ね箸:1つの料理ばかり食べ続けること
落とし箸:食事中に箸を落とすこと
どうでしょうか。「そんなの当たり前じゃん」というのもあれば「えっ、これもダメだったの!?」というのもあったかと思います。
ちなみに、個人的には返し箸(箸の反対側で食べ物を取り分けること)は普通にしていました...。まさかタブーだったとは^^;とにかく、人と食事をするときはうっかり嫌い箸をしてしまわないように気をつけたいですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。割り箸のマナーとして、
- 割り箸の正しい割り方は?
- 袋で箸置きを作るのはOK?
- 食べた後のお箸はどうする?
の3点について解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
- 左右に割る
- 口にくわえて割る
- 片手で割る
などの割り方は、あくまで人がいない時にするように。また、割った後にささくれをとるのもNG。
袋で箸置きを作るという行為は、してもしなくてもOK。
ただし、箸置きを作らない場合には、箸を置く場所に注意すること。(お椀の上に置くと渡し箸というマナー違反になる)
そして、食後は割り箸を袋に戻すのがマナー。
その際、未使用の箸との混同を避けるために、袋の下から3分の1くらいを裏側へ折り返すことを忘れずに。
ということでしたね!
これから割り箸を使う時には、ぜひ今日ご紹介したポイントを意識してみてくださいませ^ ^
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでも参考になりましたら幸いです!