夏になると、喧しいほどのセミの鳴き声があちこちから聞こえてきますよね。
人によっては鳴き声もそうだけど、何よりあの見た目が無理...という方も多いようです。ただ、私はけっこう好きなんですよね。セミって。
何たって子供の頃は、夏はセミを捕まえるための季節くらいに思っていましたからね。私の夏休みは、まさにセミとともにありました。
大人になった今でも、セミを見つけるとつい捕まえてしまうんですけど(周りの目を気にしながら)、一つどうしても勘弁してほしいのが飛び立つときの「おしっこ」です。
捕まえ損ねると、かなりの確率で引っ掛けられるんですよね...。「立つ鳥跡を濁さずという言葉を知らんのか」と何度心の中で思ったことか。
そこで、
- なぜセミは逃げる時におしっこをするのか
- セミのおしっこに害はないのか
などを調べてみました。本日は私が調べた結果をシェアしたいと思います!ぜひ最後までお付き合い下さいね〜
セミが飛ぶ時におしっこをする理由
まず初めに結論を申しますと、セミが飛ぶ時におしっこをする理由ははっきりとは分かっておりません。ですが、主に以下の3つの説が有力だそうです。
- 体を軽くするため
- 筋肉を使ったはずみで飛び出るから
- 膀胱(ぼうこう)が弱いから
私はてっきり目潰しなどの攻撃的な理由かと思っていましたが、どうやらそうではないんですねぇ。それでは、一つずつ順番に見ていきましょう〜
1. 体を軽くするため
セミにとって、相手に捕まるというのは、ただでさえ短い寿命がさらに短くなるようなもの。そこで、逃げるときは少しでも早く飛ぶために、おしっこをして体重を軽くするらしいです。
なるほど、生きるための知恵というやつですね。不要なものを捨てて飛んでいくというのは、なんとなくロケットの切り離しみたいだなと思いました。
ただ...用を足したぐらいで、その後の飛行能力に影響が出るんですかねぇ(汗)運動会でも徒競走の前に「ちょっとトイレ行って体重軽くしてくるわー」とかあまり聞きませんし。
体重測定の前にトイレに行き、体重が数十グラム減ったことを喜んでいる友人はいましたけど...。
でも、もしかしたらセミは一回に出す量が多いのかもしれませんし、実際に影響が出るのかは、セミのみぞ知ると言ったところでしょうか。
筋肉を使ったはずみで飛び出るから
セミに限らず、人間も動物も何かしらのアクションを起こすには筋肉を使いますよね。で、セミの場合は、飛び立つ時に使う筋肉の動きで、尿が押し出されるらしです。
いやいや、ちょっと待ってください!もしそうだとしたら、本人の意思に関係なく飛び立つ度に出てしまうということですよね(汗)もちろん、体内に尿があればですけど...。
うーん、でも捕まえ損ねる度にかけられることを考えると、セミの体はそういう仕組みになっているのかもしれませんねぇ。
膀胱が弱いから
えーっと、これはアレですね。つまり頻尿ということですね。まあ私も比較的トイレが近い方なので、なんとなく気持ちは分かりますよ。
ただ、調べてみたところ、セミって頻尿で当然なんですよね。というのもセミってほぼ樹液を吸って生きてるんです。つまり、ほぼ水分しか取らないということです。
樹液の一部を体内で消化して残りを尿として排出してら、そりゃ頻尿にもなりますよー。
で、さらに調べていて驚いたのが、実はセミって木に留まってる状態でもおしっこするらしいです(汗)ただ、飛び立つ時にかけられることが多いから私が勝手にそう思い込んでいただけでした...。
ちなみに、木に留まったまま用を足す様子はこちらの動画でご覧いただけます。
うん、普通にしてますね。
さて、ここまで分かったことを私なりにまとめてみますと、
ただし、特に飛び立つ時するのは体を軽くするため。または筋肉の動きが関係している可能性アリ。
また、セミの食事はほぼ樹液なのでけっこう頻尿。
ということですね。
うーん、分かったような分からないような...。ただ、ご紹介した3つの説の中では「体を軽くするため」というのが、しっくりくる気がしますね。
さて、ここまでセミが飛び立つときにおしっこをする理由を解説してきました。お次は、セミの尿は有害なのか解説していきます。かけられた経験のある方なら気になりますよね。
セミのおしっこに害はある?
答えを言いますと
- セミのおしっこは無害
です。
ふぅ、一安心です。強酸性とかだったらどうしようかと思いましたよ(汗)
では、なぜセミの尿が無害なのかと言いますと、先ほど説明した通りセミはほぼ樹液を吸って生きてます。で、そこから栄養を吸収し、残りが尿として排出されます。
つまり、セミの尿ってほぼ水らしいんですよねぇ。
また、樹液には
- 道管液(糖分が多い)
- 師管液(水分が多い)
の2種類があるのですが、このうちセミが吸っているのは、水分の多い「師管液」の方だと言われています。
なので、ただでさえ水分の多い樹液から、ほんの少しの栄養を吸収して、残りはそのまま排出しているんだとか...。なんか物凄く効率が悪いですねぇ。
それは、土壌に有害物質が含まれている場合です。
要は、土に有害物質が含まれていれば、それを吸収した木の樹液にも有害物質が含まれている可能性があります。そして、その樹液を吸ったセミの尿にも...。
ただ、これはあくまでそういう場合もあるというだけですので、基本的には無害なので安心してくださいね^^;
ではもし万が一、セミの尿に有害物質が含まれていたとして、それが目に入ってケガをしたら保険の対象になるのか?ちょっと気になったので調べてみました。
セミの尿でケガしたら保険の対象?
答えを言いますと、ちゃんと保険は下ります。
えー、セミの尿でも保険の対象になるの!?って思いますよね。これが、バッチリ対象になるんですよ。
ケガに対しての保険は「傷害保険」が一般的ですが、全てのケガが対象でありません。以下の3つの要件を満たしたケガのみ、保険の対象になるそうです。
- 「急激」・・・突発的に発生した事故
- 「偶発」・・・予測できない出来事
- 「外来」・・・ケガの原因が身体の外から
一見難しく見えますが、例えば
という場合は、3つの要件を満たすので、保険の対象です。
一方で、例えば「しもやけ」の場合は、寒い場所にいればある程度予想できるので「偶発」を満たしません。また、心臓発作が原因で転倒しケガをした場合も、原因が身体の内からなので「外来」を満たしません。
では、セミの場合はどうかと言いますと...
- 「急激」・・・セミの尿は突発的なので満たす
- 「偶発」・・・セミの尿は予測不可。満たす。
- 「外来」・・・満たす。
ということで、保険の対象ですね。ただし、セミの捕まえようとして、尿がかかった場合はある程度予測できるので、もしかしたら「偶発」を満たしません。。
最後に
いかがでしたでしょうか。
- セミはどうして飛び立つ時におしっこをするのか
- セミのおしっこに害はあるのか
について解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
- 体を軽くするため
- 筋肉を使ったはずみで飛び出るから
- 膀胱(ぼうこう)が弱いから
ただ、実際には飛ぶ時に限らず、木に留まっている時もおしっこをする。
そして、おしっこはほぼ水なので害はない。
ということでしたね!
尿は無害だと分かりましたが、なんとなく引っ掛けられると気分がよろしくないので、今年の夏は虫とりあみを買って、遠距離から捕まえようかと考えている次第です。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!少しでもお役に立ちましたら幸いです^ ^