先日、父の誕生日だったので家族揃ってケーキを食べていたのですが、ふとこんな会話をしました。
私も「ショート」は短いという意味だと思っていたのですが、この会話をきっかけに調べてみたところ全然違う意味でした(汗)
というわけで本日は、ショートケーキの「ショート」はどういう意味なのか?そして、なぜそのような名前になったのか解説したいと思います!
私と同じように「短い」と思っていた方は、ぜひご一読くださいね〜
ショートケーキのショートって?
まず最初に答えを言いますと、ショートケーキの「ショート」は
- 脆い(もろい)、砕けやすい
という意味です!
えー!そうなの!?と思った方も多いかと思います。
普段、私たちがよく使う言葉としては、
- ショートヘア
- ショートトリップ
などがあるので、どうしてもショートは「短い」という意味だと思いがちなんですよね。
ですが、実際にはショート(short)という単語には、色々な意味があるんです。
試しに辞書を引いてみると...
short
1. 短い、短めの
2. 背の低い
3. 不足している
4. 無愛想な
5. 簡素な
6. 脆い
新英和中辞典
こんなにたくさんの意味がありました。そして、ちゃんと「脆い」という意味も載っていますよね!
ただし、だいぶ後半の方に載っているので、あまり一般的に使われる意味ではなさそうですですけど^^;
では、なぜショートケーキのショートは「脆い」という意味なのでしょうか。その由来を見てきましょう〜
ショートケーキは脆い??
ショートケーキと言ったら、スポンジケーキに生クリーム。そしてイチゴが乗ったものが一般的かと思います。
確かにフワフワして柔らかいですが、「脆い」というのはちょっと違いますよね^^;ですが、これはあくまで現在の私たちにとって一般的なショートケーキの場合です。
実は初めて作られたショートケーキというのは、今とはだいぶ違っていたんですよ!
ショートケーキの発祥は、日本から遠く離れたスコットランドのとある農村だと言われています。
そして、ここで作られたショートケーキというのが、今とはまるで違う大きなクッキーだったんです。
では、なぜこのクッキーにショートケーキという名前が付いたのか。それには、この村のちょっと変わった風習が関係しているんです^ ^
この村の結婚式では、新婦の頭にクッキーを思い切り叩きつける、という少し変わった風習がありました。
理由は一切不明ですが、この時「1度目でクッキーが割れないと縁起が悪い」とされていました。なので、クッキーを作る人は、出来るだけ簡単に割れるように脆く作ったそうです。
こうして、このクッキーはショートケーキ(=脆いケーキ)と呼ばれることになりました。
ショートケーキの名前の由来は納得ですが、それにしても頭にクッキーを叩きつけるなんて、何とも物騒な結婚式ですねぇ(汗)
では、このスコットランドのショートケーキが、どのようにして日本に伝わったのかを見ていきましょう!
日本のショートケーキ
スコットランドで誕生したショートケーキですが、その後、
- ヨーロッパ
- アメリカ
など、世界のあちこちに広まります。
この時、それぞれの国で独自の変化を遂げていくわけですが、中でも日本が影響を受けたのは、アメリカのショートケーキだと言われています。
と言っても、アメリカのショートケーキには、日本のようなスポンジは使われておらず、「ビスケット」と呼ばれるパンとケーキの中間のようなものを土台にしていました。
イチゴが美味しい季節ですので、日米のショートケーキをお届けします。アメリカのショートケーキは、ビスケットを使ったサクサク。渋谷のチェルシーカフェで食べられますよ。#くらべる世界 pic.twitter.com/gtRJMmF3bc
— おかべたかし (@okataco) 2018年3月4日
日本では、大正時代に不二家が初めてショートケーキを発売しましたが、「日本人はやわらかいものが好み」ということでスポンジケーキを使用したんだそうですよ^ ^
ただし、名前は「ショートケーキ」から変えなかったので、意味が分かりづらくなってしまったんですね。
ちなみにスコットランドでは、私たちがイメージする「スポンジ + クリーム + イチゴ」のケーキは、レイヤーケーキと呼ばれているんですよ!
※レイヤー(layer)= 層
では最後に、ショートケーキに関する面白い雑学をご紹介したいと思います!
ショートケーキの日がある!?
実は月に一度「ショートケーキの日」というのがあるのですが、、皆さんは何日がご存知でしたか??
※ヒントはカレンダーです^ ^
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A. 正解は22日です!
ショートケーキって、だいたいは上にイチゴが乗っていますよね。
で、カレンダーを見ると分かると思いますが、何月であっても22日の上に15日があります。
- 上に15日がある → 上に15(イチゴ)がある
ということで、22日が「ショートケーキの日」になったそうですよ!
ちなみに、これは2007年に仙台の洋菓子店「カウベル」が発案したそうです。随分と新しい記念日なので、知らない方も多かったかもしれませんね^ ^
最後に
いかがでしたでしょうか。ショートケーキの「ショート」の意味について解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
ショートケーキの「ショート」は
- 脆い、砕けやすい
という意味。
その理由は、ショートケーキが最初に作られたスコットランドの農村では、結婚式に新婦の頭にクッキーを叩きつけて、一度で割れないと縁起が悪いとされていた。
そこで、出来るだけ簡単に割れるようにクッキーを脆く作ったことから、ショートケーキと呼ばれるようになった。
その後、ショートケーキは
- アメリカ
- ヨーロッパ
などに広まる。
日本が影響を受けたのはアメリカのショートケーキ。
ビスケットを土台にしていたアメリカのショートケーキを、日本人の好みに合うように土台をスポンジケーキにして発売した。
とういことでしたね!
ショートの意味が「脆い」というのは意外でしたが、両親にこのことを伝えたら納得の表情を浮かべておりました^^;いつかスコットランドに行ったら、正真正銘のショートケーキを食べてみたいですね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立ちましたら幸いです^ ^