皆さんは「トカゲ」と「カナヘビ」の違いってご存知でしたか?
実は私、つい最近まで盛大に勘違いをしていたんですよね。
というのも、この前友人の家でテレビを見ていたらトカゲの特集をしていたんです。で、その時にこんな会話をしました。
どうやら私がずっとトカゲだと思っていた生き物は、実はカナヘビだったんですよね。
この時の衝撃と言ったらもう...。
じゃあ、本物のトカゲはどんな姿なのよ!ということで、あれこれ調べてみました。
本日は私が調べたトカゲとカナヘビの違いをご紹介したいと思います!
もしかしたら、私のように勘違いして覚えているかもしれませんよ〜
見た目の違い
まず、見た目の違いということで、
- ニホントカゲ
- ニホンカナヘビ
それぞれの画像をご紹介しました!
皆さん、どちらがトカゲか分かりますでしょうか??
1
by Alpsdake
2
・
・
・
・
・
・
・
・
・
A. 正解は2の画像です!
で、私は今まで1のニホンカナヘビのことを、ずっとトカゲだと思い込んでいたんです(汗)こうして見比べると、全然違うのがよく分かりますねぇ。
では、具体的にどのような見た目の違いがあるのか、
- 尻尾の長さの違い
- 肌の違い
- まぶた・舌の違い
この3つの視点から見てみましょう〜
※以下、ニホントカゲを『トカゲ』、ニホンカナヘビを『カナヘビ』と表記します
尻尾の長さの違い
まず、尻尾の長さの違いですが、その前に大きさ・重さを比較してみます。
大きさ | 重さ | |
トカゲ | 全長160mm〜250mm | 体重5g〜18g |
カナヘビ | 全長160mm〜270mm | 体重2g〜8g |
ふむふむ。
大きさはそこまで大差ないですが、体重はトカゲの方が重いようです。
これってつまり、大きさが同じで体重が重いから、トカゲの方が太ってるということなのでしょうか。
いいえ、そうではありません。
ポイントは尻尾の長さです!
実は、トカゲの尻尾の長さが体全体の約半分なのに対して、カナヘビの尻尾は体全体の約3分の2もあるんですよね。なので、大きさが同じでも、尻尾の割合の多いカナヘビの方が軽いというわけなんです!
この画像を見ると、カナヘビの尻尾の長さがよく分かりますよね。
なので、パッと見た時に
- カナヘビ・・・スリム
- トカゲ・・・少しずんぐり
と感じるかと思いますよ^ ^
肌の違い
続いて肌の違いですが、これは最初にお見せしたA・Bの写真から分かるとおり、
- カナヘビ・・・一枚一枚の鱗(うろこ)がはっきしており、カサカサとした質感
- トカゲ・・・鱗が細く全体的にツヤツヤとしおり光沢がある
という違いがあります!
また、トカゲの幼体はさらに特徴的で、体に3〜5本の金色の線があり、尻尾はメタリックブルーに輝いているんだそうです。
そんな空想上の生き物みたいのが本当にいるの?と思い調べてみると、たしかにいました。
by alpsdake
ちょっ...なにこの生き物!あまりにも神秘的すぎます!こんなのが道端を歩いていたら、間違いなく見とれてしまいますよ(汗)
私は、幼体どころか成体のトカゲも見たことがありませんが、世の中にはこんなに美しい爬虫類がいるんですねぇ。
ちなみに、成長するにつれて尻尾の色は褪せていき、体の線も消えてしまうんだそうです。
まぶた・舌先の違い
最後に、まぶた・舌先の違いです。
これは、パッと見ただけでは分からないと思いますが、もし両方とも捕まえることができたら、じっくり観察してみてください!
まず、まぶたの違いですが、トカゲは上下のまぶたが真ん中で合わさります。それに対して、カナヘビは下のまぶただけが動きます。
私たち人間は上のまぶたが動くので、カナヘビとは反対ですね!
次に舌の違いですが、カナヘビの舌は先端が二又に分かれているのに対して、トカゲは分かれていません。
かなり細かいポイントですが、気になった方は注意深く観察してみたくださいね♪
さて、ここまで見た目の違いを解説してきました!次は生態の違いを見ていきましょう〜
生態の違い
一口に生態の違いと言っても色々ありますので、大きく
- 分布
- 住む場所
の2つに分けて見ていきますね!
分布
まず、それぞれの分布ですが、wikipediaによりますと以下の通り。
ニホントカゲ
日本(本州西部、四国、九州、大隅諸島)
ニホンカナヘビ
北海道、本州、四国、九州およびその属島、屋久島、種子島、トカラ列島の中之島、諏訪之瀬島
wikipedia
ふむふむ。
なんとなくカナヘビの方が広く分布していそうな気もしますが、両方ともだいたいどこにでもいると言えそうですね。
ただし、対馬にはトカゲはいないんだそうです!一体なぜ...。
とは言え、これだけ広く分布しているのに、どうして私はトカゲを見たことがないのか。それは、住む場所に秘密がありそうです!
住む場所の違い
トカゲとカナヘビは、どちらも低地から1000mの高地まで割とどこにでも住んでいるんですが、1つ大きなポイントとして
- トカゲは地面に潜る
という性質があるんだそうです。
あー、これですね。私がトカゲを見たことがない理由は。
さすがにモグラみたいに四六時中土の中というわけではないと思いますが、地面に潜る生き物ってなかなか見るのが難しいですからね。
それに加えて、トカゲはカナヘビに比べて、かなり素早いんだそうです。なので、人の気配を感じたらすぐに隠れてしまうそうで...。
個人的にはカナヘビもかなりの俊足だと思っていたのですが、トカゲに比べると鈍足なんですねぇ。
さて、ここまで
- トカゲ
- カナヘビ
の違いを解説してきましたが、1つ大きな共通点があります!
それは、どちらも尻尾を切ります。
皆さんもご存知の通り、トカゲの仲間は的に捕まりそうになると、自ら尻尾を切って緊急脱出を試みますよね。ただ、あの行動ってよく考えたらとても不思議だと思いませんか。
簡単に尻尾が切れるのもそうですが、また新しい尻尾が生えてくるというのも謎です。
というわけで、トカゲの尻尾きりの仕組みを徹底的に調べてみましたよ!これに関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、良ければご覧んください!
最後に
いかがでしたでしょうか。
- トカゲ
- カナヘビ
の違いについてあれこれ解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
トカゲとカナヘビの見た目の違いは
- 尻尾の長さ
- 肌の質感
- まぶた・舌
の3つ。
トカゲの尻尾の長さは、体全体の約半分。それに対して、カナヘビの尻尾は体全体の約3分の2。
そのため、同じサイズでもトカゲの方が重い。
肌の質は、
- トカゲ・・・ツヤツヤしていて光沢がある
- カナヘビ・・鱗がはっきりしていてカサカサ
という違いがある。
また、トカゲの幼体は、体に3〜5本の金色の線があり、尻尾はメタリックブルー。
まぶたの舌の違いは以下の通り。
まぶた | 舌先 | |
ニホントカゲ | 中央で重なる | 分かれてない |
ニホンカナヘビ | 上部で重なる | 二又に分かれてる |
どちらも日本全国に広く分布しているが、トカゲは対馬にはいない。
また、トカゲは地面に潜る性質がある。
ということでしたね!
今回、いろいろと調べたことで俄然トカゲを見たくなりました!今年の夏はトカゲを追い求めてあちこち、さまよい歩いていそうです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!少しでもお役に立ちましたら幸いです^ ^