毎年夏になると猛威を振う『蚊』ですが、気温が下がるにつれて徐々に姿を消し始め、冬になるとほとんど見かけることはないですよね。
で、そんな時に思うのは、
- 蚊って冬の間どこで何してるの?というか生きてるの?
です。
私はてっきり、冬は寒さで全滅していると思っていたのですが、家族に聞いてると
とのことでした。
ということで実際のところ、蚊は冬の間どこで何をしているのかを調べてみました!
本日は私が調べた結果をシェアしたいと思います。どうぞ最後までお付き合い下さいませ〜
蚊は冬は何してる?
まず結論を申しますと、蚊が冬の間どうしているかは種類によって異なり、主に
- 普通に活動している
- 休眠状態で冬を越す
- 卵の状態で冬を越す
の3パターンがあるようです。
で、1.の普通に活動している蚊がいるということは、つまり...冬でも蚊に刺されるということなんですねぇ(汗)
いやぁ、これは驚きです...。てっきりに冬になったら蚊は全滅すると思っていたのですけどねぇ。ただ、これからは夏同様にしっかりと注意しなくてはいけません。
では、冬に活動する蚊とは一体どんな奴なのか、具体的に見ていきましょう〜
1. 普通に活動している『チカイエカ』
冬でも元気いっぱいに活動している厄介極まりない蚊ですが、これは
『チカイエカ』という種類です。
チカイエカはイエカ属に分類される蚊で、体長は5.5mmほど。本州・四国・九州に広く分布しているそうです。
ネットで調べていたら、たまたま撮影していた方がいましたので、こちらので紹介させていただきますね。
この間撮ったアカイエカ(あるいはチカイエカ) pic.twitter.com/00L1ATISRQ
— もふK (@K_T_bpqd) 2013年8月12日
そう言えば、夏によく見ますよね。こういう蚊。
で、チカイエカの一番の特徴はとにかく寒さに強いこと。
一般的な蚊は25〜30℃で活発に血を吸うのに対して、チカイエカの場合はなんと10℃でも吸血を行います(汗)
地域によっては、冬場でも太陽が出れば10℃近くになることもありますからねぇ。
そのため、ほとんどの蚊の活動時期が4月〜11月なのに対して、チカイエカは1年中活動しております...。
なので、もし冬場に蚊に刺されたら、まず間違いなくチカイエカだと思って良いでしょう。
チカイエカはどこにいる?
チカイエカの発生場所は主に
- ビルの地下水槽
- 地下鉄の構内
- 古井戸の地下水域
などです。こうして見ると、どれも『地下』であることが分かりますよね。
ここでピンと来た方もいるかと思いますが、チカイエカという名前は『地下(チカ)に多く発生するイエカ』というのが由来となっているんです。
なので、普段から
- ビルのオフィス
- 地下鉄
などを利用される方は、チカイエカにご注意くださいませ。
なので、恐ろしく寒い日などはあまり心配しなくて良いかもしれませんね。(室内は別ですが...。)
2. 休眠状態で過ごす『アカイエカ』
続いて、休眠状態で冬を過ごす蚊ですが、これは
『アカイエカ』が代表的です。
こちらも先ほどのチカイエカと同じく、イエカ属に分類される蚊です。体調は5.5mmほどで日本全土に広く分布しているとのこと。
また、見た目に関してはチカイエカに非常に似ていてい、外見では区別できないそうです。唯一見分ける方法は、
- 冬に活動しているかどうか。
と言いますのも、アカイエカはチカイエカのように寒さに強くないため、冬に活動できないんですよねぇ。(まあ、だいたいの蚊がそうなのですが...)
で、そんなアカイエカの一番の特徴は休眠することです。
一般的なアカイエカの成虫の寿命は約1ヶ月なのですが、冬の直前に成虫になった個体だけは、なんと...
- 春までの約6ヶ月間を休眠して過ごす
だそうです...。
いやぁ、成虫になるのが早いか遅いかで、寿命にこんなに違いが出るなんで驚きですねぇ...(汗)ただし、先ほどのチカイエカと違い、例え気温が上がってもアカイエカは吸血することはないそうです。
あくまで寝るだけということですね。
あっ、ちなみに休眠するのはメスだけで、オスの場合は冬の直前に成虫になってもすぐに寒さで死んでしまうそう。
アカイエカはどこにいる?
では、アカイエカは一体どこで休眠しているのでしょうか。
まず、最も有名なのは山や丘にある薄暗い洞窟などです。
こうした寒さをしのげる場所に集まり、春まで休眠に入るわけなんですねぇ。
ただ、実はもっと私たちの身近な場所でも休眠しているんですよ。例えば、
- 押し入れ
- 物置き
- クローゼット
- 縁の下
などなど。
ポイントは、『寒さをしのげて、かつ薄暗い場所』です。なので、そういう場所であればどこでも潜んでいる可能性はあるんです...。
ただし、先ほども言いましたように、アカイエカは冬の間は刺しませんのでそこは安心ですね。
で、蚊が卵を産む場所って基本的に水が溜まっている場所なんですよねぇ。
なので、目覚めたアカイエカに卵を産ませないように、庭にある水溜りを何とかしておきましょう。例えば、
- タイヤ
- 植木鉢の受け皿
- バケツ
などに溜まっている水ですね。
3. 卵の状態で過ごす『ヒトスジシマカ』
最後に、卵の状態で冬を越す蚊ですが、これは
『ヒトスジシマカ』が代表的です。
ヒトスジシマカは体長は約4.5mmで、体に黒白の縞模様があるのが特徴。日本で通称「ヤブカ」と呼ばれているのは、このヒトスジシマカのことです。
こちらも twitter で画像を見つけましたので紹介させていただきますね。
日本にはシマ蚊という恐ろしい蚊が大量にいてだな こいつに刺されるとえらいことになる
シマ蚊 英名 Asian tiger mosquito (東洋の虎の蚊) pic.twitter.com/qJRFf49A5N— りゅうたん@photographer🐉 (@RyuTan0331) 2016年7月7日
「あー、見たことある!」という方、きっと多いんじゃないでしょうか。
ちなみに私が夏に最もよく見る蚊は、このヒトスジシマカです。特に夜なんかは耳元に寄ってきて、うっとしいことこの上ないんですよねぇ。
- ところで...
そう言えば、蚊ってなぜか耳元に寄ってくることが多いですよね。アレって何でかご存知ですか。
実はちゃんとした理由があったんです。
こちらの記事で対策と合わせて詳しく解説していますので、興味のある方はご覧になってください。
で、このヒトスジシマカなんですが、これまでに登場した
- チカイエカ
- アカイエカ
に比べて、圧倒的に寒さに弱いです。そのため、成虫の状態では冬を越すことができず、代わり卵の状態で冬を越します。
なので、冬が近づくと産卵のための栄養を蓄えるために、より活発に吸血に励むんだそう...(汗)
なので、繰り返しになりますが、出来るだけ家の周りにそういう場所は作らないようにしたいですねぇ。
ちなみに、ヒトスジシマカの卵は乾燥に非常に強いらしく、例え水が干からびても生き残り、また雨が降って水が溜まったら孵化するんだそうです(汗)
さて、ここまで
- 普通に活動している
- 休眠状態で冬を越す
- 卵の状態で冬を越す
の3つの代表的な蚊をご紹介してきました。
もちろんこの他にもたくさんの蚊がいるわけですが、そのほとんどがこの3パターンのどれかで、冬を越すと思われます。
例えば、
- コガタアカイエカ
- シナハマダラカ
は2.のパターン。
- キンイロヤブカ
- ヤマトヤブカ
は3.のパターン。
ちなみに、私が調べた限りですと1.の『普通に活動している』というのは、チカイエカだけのようでした。間違っていたら申し訳ありません。
最後に
いかがでしたでしょうか。蚊は冬はどこで何をしているのかについて解説してきました。
夏に比べると、冬に活動する蚊は圧倒的に少ないですが、それでも全くの0ではないので、やはり何かしらの対策はしたいですね。
これまでは、夏が過ぎたら蚊取り線香やスプレーは物置にしまっていましたが、今年の冬までいつでも使えるように玄関に置いておこうと思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立ちましたら幸いです。