先日、家族が通販で買い物をしたのですが、支払い方法を選択するときに私に聞いてきたんです。「この『代引き』っていうのは、つまり『着払い』のことだよね?」と。
私はクレジットカードで支払うことがほとんどなので、代引きと着払いの違いが分からず「うーん、多分そうだと思うよ」と適当に答えました。
で、とりあえず調べてみたら、全く違いました。
私はどちらも「品物を受け取るときにお金を払う」というイメージだったのですが、あくまで私のイメージに過ぎなかったようです ^^;
というわけで、本日は「着払い」と「代引き」の違いを解説したいと思います!私のように、なんとなくどちらも同じものと思っていた方は、ぜひご一読ください。
着払いと代引きの違い
まず結論を申しますと、2つの違いは
- 着払い・・・荷物を受け取る際に送料を支払う
- 代引き・・・荷物を受け取る際に送料、商品代金、代引き手数料などを支払う
です。
「荷物を受け取るときにお金を支払う」という私のイメージは一応当たっていました^^;
ただ、決定的に違うのは何に対する支払いかという点です。
つまり、この2つは全くの別物だということが分かっていただけたかと思います。次は、より具体的に2つ違いをイメージできるように注文から発送までの流れを見てみましょう〜。
着払いの流れ
それでは、まず着払いの流れです。
今回の買い物は、
- 通販で3000円の毛ガニを購入
- 送料は500円で着払い
と言う設定でいきます!(カニを食べたかったので...)
流れとしては、
- 注文
- 商品代金の支払い
- 商品の発送
- 商品の受け取り
- 送料の支払い
の5ステップになります。この流れを表す図を作ってみました!
まず、毛ガニを注文します。そして商品代金の3000円だけを払います。このときの支払い方法は、クレジットカードや銀行振込など人によって色々ですね。
支払いが完了すると、毛ガニがトラックに乗って運ばれてきます。毛ガニを受け取り、運んでくれた業者さんに送料500円をお支払いして、買い物は終了です!
こうして見ると、着払いはとてもシンプルで分かりやすいですね ^ ^ これに対して、代引きの流れは少し複雑なので、次の章でじっくり見ていきましょう〜
代引きの流れ
代引きは個人が利用するとなると事前に契約が必要なので、誰でも簡単に利用できるわけではありません。
ただ、郵便局だけは別で、個人の場合でも事前の契約が必要なく、その場で簡単に代引きを申し込むことができます。
そいういう訳で、この章の説明で使う
- 代引き手数料
- 送金手数料
などは、2018年1月時点の日本郵便のものを参考にしています。
なお代引きでは、代引き手数料をどちらが負担するかは販売側が決められますが、今回は購入者が全て負担すると仮定して解説していきますね。
先ほど説明した通り、代引きは商品を受け取る際に送料、商品代金、代引き手数料などを運送業者に支払うものです。
そして、運送業者が販売会社の銀行口座に商品代金を振り込むことで取引が完了します。
大雑把な流れとしては、
- 注文
- 商品の発送
- 商品の受け取り
- 送料、商品代金、代引き手数料などの支払い
- 販売会社の銀行口座に振込み
です。図で表すととこんな感じになりますね!
先ほどの着払いとの違いは、商品を注文する時点では支払いはせず、受け取った際に支払うという点です。
ただ、実際にはもう少し複雑なんですよね ^^;
というのも、図を見る限りですと送料、代引き手数料を払っているのは購入した人ですけど、実は前もって販売する人が立て替えて運送業者に払うんですよね。
さらに、販売した人の口座に振り込む際には送金手数料というものがかかるのですが、これは一般的には購入した人が支払うことが多いです。そして、運送業者は送金手数料を引いた残りの金額を口座に振り込みます。
ここが代引きの難解なところだと思います ^^; 私も何度も説明してもらってやっと理解できましたので...。
とりあえず、より正確に図に表すとこのようになります。
先ほどのように1つ具体例を出します!
- ネットオークションで3000円のタラバガニを落札
- 送料:840円
- 代引き手数料:260円
- 送金手数料:130円
という設定でいきます!(カニが食べたかったので...。)
取引の流れを説明すると、まずタラバガニを落札します。
そして、出品者が、
- 送料:840円
- 代引き手数料:260円
で合計1100円を郵便局に払います。
そして、タラバガニが落札者の元へ届けられると
- 送料:840円
- 代引き手数料:260円
- 商品代金:3000円
- 送金手数料:130円
で合計4230円を運んでくれた人に払います。
そして最後に、「落札者が支払った金額 − 送金手数料」なので、4230円 − 送金手数料(130円)で4100円を出品者の口座に振込みます。
図で表すとこうなります。
出品者は前もって1100円払っていますが、最後に4100円振り込まれるので、結局のところ3000円が手元に入るわけです。ちょうどタラバガニの値段と同じですね!
さて、着払いと代引きの流れについて説明しました。おそらく着払いと代引きの違いはだいぶ分かったのではないでしょうか^ ^
そこで、次はそれぞれのメリット・デメリットを解説しようと思います!
実際に通販やネットオークションなどで利用する方もいらっしゃると思いますので、メリット・デメリットを知っておくと、より安心して利用できると思いますよ!
それでは見ていきましょう〜
着払いのメリット・デメリット
まず、着払いのメリット・デメリットを挙げますと
着払いのメリット
- 自分でサイズを計る必要がない(売る側)
- 遠方への発送でも送料を気にしなくて良い(売る側)
着払いのデメリット
- 商品が届くまで送料が分からない(買う側)
- 受け取る際に送料を払うので、家にいなくちゃいけない(買う側)
です!基本的に着払いのメリットは売る側、デメリットは買う側にありますね^^;
まずメリットですが、例えば着払いではなく送料込みの値段で売る場合は、売る側が前もって商品を梱包したサイズを計り、送料を計算しておく必要がありますよね。
この作業が面倒だと思う方も結構いらっしゃいます。
なので、着払いであればこの手間が省けるので、売る側にはとってはメリットと言えますね。
また、発送方法によっては、お届け先までの距離で料金が決まるものあります(ゆうパック、宅急便など)。
この場合、例えばものすごく遠方に送ることになった場合は、送料が高くついてしまい利益が少なくなる、ということも考えられます。
なので、そういう場合でも着払いであれば送料を機にする必要がありませんね。ただ、その時は購入してくれた方に負担をかけてしまいますけど...。
続いてデメリットですが、まず商品が届くまで送料が分からない、ということが挙げられます。せっかく安い値段で買えたのに、送料が高かったのであまりお得じゃなかったという話をちらほら聞きますね ^^;
また、着払いは商品を受け取る際に送料を払うので、必ず対面での受け渡しになります。なので、家を留守にしがちなので、できればポストに投函してほしいという方にとっては、これはデメリットになってしまいます。
代引きのメリット・デメリット
続いて、代引きのメリット・デメリットは
代引きのメリット
- クレジットカードを持っていなくても買い物ができる(買う側)
- 振込みに行く手間が省ける(買う側)
- お金を払って商品が届かないというリスクがない(買う側)
代引きのデメリット
- 手数料が高い(買う側)
- 受け取り拒否されると損する(売る側)
です!着払いとは反対に買う側にメリットが多いですね。
まず、
- クレジットカードを持っていない
- 銀行振込が面倒
という方にとっては、自宅で現金で支払える代引きは大きなメリットです!
また、クレジットカードは持っているけど、ネットにカードの情報を書き込むのが怖いという方もいらっしゃいます。
そういう方でも、代引きなら安心して利用できますね!
ただし、先ほどの「代引きの流れ」で説明した通り、代引きですと商品代金と送料の他に、代引き手数料や送金手数料も負担することになるので、それが買う側のデメリットになります。
一方、売る側が代引きをするデメリットは受け取り拒否です。
受け取り拒否とは、文字通り荷物の受け取りを拒否することで、この場合は荷物は売った側に返送されます。
ただし、売る側が前もって立て替えた代引き手数料、送料は返ってきません。
なので、受け取り拒否をされてしまうと、代引き手数料、送料を払った分が払い損になってしまうといわけです ^^;
最後に
いかがでしたでしょうか。着払いと代引きの違い、それぞれのメリット・デメリットについて解説してみました。
最後にもう一度要点をまとめますと、着払いと代引きの違いは、
- 着払い・・・荷物を受け取る際に送料を支払う
- 代引き・・・荷物を受け取る際に送料、商品代金、代引き手数料などを支払う
でしたね!
また、代引きは前もって売る側が代引き手数料、送料を立て替えておく、という少し複雑な流れがあることを説明しました。
そして、それぞれのメリット・デメリットは、
着払いのメリット
- 自分でサイズを計る必要がない(売る側)
- 遠方への発送でも送料を気にしなくて良い(売る側)
着払いのデメリット
- 商品が届くまで送料が分からない(買う側)
- 受け取る際に送料を払うので、家にいなくちゃいけない(買う側)
代引きのメリット
- クレジットカードを持っていなくても買い物ができる(買う側)
- 振込みに行く手間が省ける(買う側)
- お金を払って商品が届かないというリスクがない(買う側)
代引きのデメリット
- 手数料が高い(買う側)
- 受け取り拒否されると損する(売る側)
でした。基本的に着払いは売る側にメリットがあり、代引きは買う側にメリットがある、ということが分かりましたね^ ^
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!少しでも皆さんの参考になりましたら幸いです。