こんにちは、管理人のくまです。
私は寝る前に布団の中でもスマホをいじるのですが、そうするとかなりの確率で電気をつけたまま寝ます。で、きまって家族からお叱りを受けるんですよね...。
『電気代いくらかかると思ってんだ(怒)』と。
正直、別に大したことないんじゃ?くらいに思っていたのですが、さすがに毎日それが続くと電気代もバカにならない可能性もあるので、この機会に調べてみることにしました!
というわけで本日は、電気をつけっぱなしにした時の
- だいたいの電気代の目安
- より正確に知るための計算方法
の2点をじっくり解説していこうと思います。電気を消し忘れがちな方は、ぜひ最後までお付き合いくださいませ〜。
電気をつけっぱなしにした時の電気代の目安
ではまず、だいたいの目安からお伝えしていくとしましょう。
と言っても、照明の種類や部屋の広さなど条件によって変わりますので、照明に関してはご家庭でもよく使われる
- 白熱電球
- 蛍光灯
- LED
の3種類。
そして部屋の広さは4.5畳から14畳までを6つに分けて、それぞれ1時間つけっぱなしにした時の電気代を表にまとめてみました。
白熱電球 | 蛍光灯 | LED | |
〜4.5畳 | 4.9円 | 1.2円 | 0.7円 |
〜6畳 | 5.4円 | 1.6円 | 0.9円 |
〜8畳 | 8.1円 | 2.2円 | 1.1円 |
〜10畳 | 10.8円 | 2.7円 | 1.2円 |
〜12畳 | 13円 | 3.2円 | 1.4円 |
〜14畳 | 14.6円 | 3.8円 | 1.7円 |
※電力単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示した、1kWhあたり27円で計算
※白熱電球・蛍光灯の消費電力は「家づくりを応援する情報サイト(https://polaris-hs.jp/interior/lamp.html)」を参考
※LEDの消費電力は、ホームセンター・通販サイトなどを参考
うーん、こうして比較するとLEDの安さが目立ちます。と言うかむしろ白熱電球が高いんですかね。
広いお部屋で白熱電球をつけっぱなしにした場合なんかは、けっこう注意が必要と言えそう(汗)
ただし!
あくまでこれは目安に過ぎません。
例えば、今回は14畳の部屋のLEDの消費電力を58Wで計算していますが、実際には70WのLEDもあります。ですので、この表はあくまで『平均的にこれくらいですよ』という意味になります。
ということで、ここからはより正確に電気代を知るための計算方法をお伝えしたいと思います。計算と聞くと抵抗がある方もいるかと思いますが、とても簡単なので安心してくださいね。

電気代を計算するための手順
さっそく電気代を計算していくわけですが、それには以下の3つの手順が必要になります。
- 部屋の電気の消費電力を確認する
- 消費電力を電力量に直す
- 契約している料金プランに当てはめる

1. 部屋の電気の消費電力を確認する
まずは、つけっぱなしにした電気の消費電力を確認しましょう。
消費電力とは、文字通りどれくらいの電力を消費するかの値で、「W(ワット)」という単位で表されます。
同じ時間つけっぱなしにしていても、この値が大きいほど電気代が高くなり、小さいほど電気代が安くなりますよ。
で、どこに消費電力が書いてあるかと言いますと、例えば私の部屋のこちらの電気。
蛍光灯を外して確認してみると、
このように
- 38ワット
- 28ワット
の2つの蛍光灯が使われていました。(見えづらくて申し訳ありません...)
ですので、この照明の消費電力は「38+28=66W(ワット)」ということになりますね。
もし、このようにカバーが付いている場合は、それを外すと確認できるかと思います。
※カバーを外す際は落とさないように注意
とうわけで、まずはつけっぱなしにした電気のワット数を確認してみてください。
2. 消費電力を電力量に直す
消費電力が確認できましたら、次はそれを電力量「kWh(キロワットアワー)」に変換します。
と言いますのも、ほとんどの電力会社は電気代を電力量(kWh)で計算しているので、消費電力(W)のままじゃダメなんですよね...。
言葉だけ聞くととても難しそうですが、計算自体はとても単純なので安心してくださいね(^^;;
まず、先ほど確認した消費電力を1000で割り、「kW(キロワット)」に直します。
- 消費電力(W)÷ 1000 = 消費電力(kW)
1kWというのは1000Wのことです。身近なもので例えると、1kmが1000mというのと同じですね。
では、実際に私の部屋の電気で計算してみると、
このように消費電量の単位をkW(キロワット)に直すことができました。
そうしましたら、次は「kW(キロワット)」を「kWh(キロワットアワー)」に直します。
これはつけっぱなしにしていた時間をかければOKです。
- 消費電力(kW)× つけっぱなしにした時間(h)= 電力量(kWh)
例えば、
- 1時間つけっぱなし・・・× 1
- 30分つけっぱなし・・・ × 0.5
- 1日中つけっぱなし・・・× 24
という具合ですね。
私の場合はだいたい7時間くらいつけっぱなしにしているので、
こんな感じですね。

3. 契約している料金プランに当てはめる
さてさて、電力量に直せましたら最後に料金プランに当てはめて電気代を計算していきますよ!
まずは、どのようなプランで契約をしているのか確認してみましょう。
料金プランを確認しよう
料金プランは電力会社によって変わりますが、例えば私が契約している東京電力の「従量電灯B」は以下のようになっています。
単位 | 料金 | |
120kWhまで(第1段階) | 1kWh | 19.52円 |
120kWから300kWhまで(第2段階) | 〃 | 26.00円 |
300kWhをこえる(第3段階) | 〃 | 30.02円 |
電力量が120kWhを超えるまでは、1kWhあたり19.52円。
120kWhから300kWhまでは、1kWhあたり26.00円。
そして300kWhをこえると、1kWhあたり30.02円となります。
契約内容によって単価は変わりますが、ほとんどの電力会社が段階的に料金が上がる「従量制」を採用しているはずです。
ですので、何kWhになったら段階が上がるのか、そして単価はいくらなのかを確認してみてください。
それができましたら、次に「今どの段階にいるのか?」を確認しましょう
どの段階にいるのかを確認しよう
料金プランの中のどの段階にいるかですが、これは計算で簡単に出すことができるんです。
その計算方法は
- 電気メーターの値 − 直近の電気代請求書の「当月指示数」
です。
電気メーターとはご家庭にあるこんなのです。
設置場所は家の造りによって変わりますが、最もポピュラーなのは電柱から一番近い軒下ですので、ちょっと確認してみてください。
この電気メーターの値は、これまでの電力量の合計です。つまりの私の家の場合は、これまでに1992kWhの電力を使っていることになりますね。
それから、直近の電気代請求書の「当月指示数」を確認してみてください。電力会社によって形式が異なりますが、一ヶ月ごとにこんな用紙が送られてくると思います。
※電力会社によっては「当月指示数」は「今月指示数」となっています
この当月指示数というのは、先月の締め日時点での電力量の合計になります。

その通りです^^
あとは、その電力量を料金プランに照らし合わせれば、今どの段階に入るかが分かりますよ。
実際に私の場合を計算してみると...
ここで、実際に私の場合を例にあげて計算してみますね。
まず、現在の電気メーターの数値が「1992kWh」。そして、直近の電気代請求書の当月指示数が「1985kWh」。
ですので、電気メーターの値 − 直近の電気代請求書の「当月指示数」は、
つまり、月が変わってから7kWh使っていることになりますね。
そして、先ほどの表をもう一度見てみると、
単位 | 料金 | |
120kWhまで(第1段階) | 1kWh | 19.52円 |
120kWから300kWhまで(第2段階) | 〃 | 26.00円 |
300kWhをこえる(第3段階) | 〃 | 30.02円 |
120kWh未満なので第1段階にいることがわかりました。つまり1kWhあたり19.52円で計算すればOK。
で、私が7時間つけっぱなしにした時の電力量が0.462kWhでしたので、
- 0.462kWh × 19.52(円)= 9.018円
ということで約9円かかることが分かりました。
け、けっこうかかってますねぇ...。一晩つけっぱなしで約9円。これまで何十回もあったことを考えると...はい、反省します。
請求書がない場合の計算方法
もしかしたら、
- 請求書を捨ててしまった
- メーターが見当たらない
- 契約内容がよく分からない
という方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は先ほど計算で出した電力量(kWh)に27円をかけるとだいたいの電気代が分かりますよ。
この1kWhあたり27円というのは、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、平成26年4月28日に発表したもので、主要な電力会社10社平均単価です。
さてさて、ここまで電気代を計算するための3つの手順を解説してきました。
で、実はこの記事を書くにあたり電気について色々と調べていたところ、気になる情報を見つけたんですよね。それが電気はつけっぱなしの方がお得ということです。
ですので最後にそれについて少し触れたいと思います。
電気はつけっぱなしの方がお得!?
学校でも職場でも、とにかくこまめに電気を消すように言われていますが、なぜつけっぱなしの方がお得なのでしょうか。
実は電気というのはつく瞬間に最も電力を消費するんだそう。ですので、短時間に何度もON・OFFを繰り返すなら、かえって消さない方が電気代が安いというわけなんですねぇ。
グラフにするとこんな感じでしょうか。
では、何時間以内なら消さない方がお得なのか気になりますよね。もしかしたら私の電気のつけっぱなしを正当化できるかも。(さすがに無理か...)
ということで調べてみたところ、1つ有力な情報を見つけまました!
日本科学未来館が以前に行っていた未来質問箱というQ&Aページによると(今はありません)、JIS規格の蛍光灯はONにした直後から最大3秒間は通常の2.2倍の消費電力になるそうです。

あっ、ただ....
最大3秒間ということを考えると、どんなに大きくても通常の6.6秒間つけているときと同じ消費電力じゃないですかー。
はい、これ結論出ました。
部屋を一度出て、6.6秒以内に戻ってくるならつけっぱなしの方がお得です。
逆に言えば、部屋を6.6秒以上空けるなら電気を消したほうが節約になるということですね...。
で、多分ですけど6.6秒以内に戻ってくることって凄く稀だと思います。というわけで、基本的に部屋から出るときは電気を消しましょう。
あっ、これはあくまでJIS規格の蛍光灯の場合ですので、LEDの場合はどうなのか分かりませんでした。
ただ、LEDと言えど付けた途端から爆発的に電力を消費するとも思えませんし、やはり部屋を出るときは電気を消すという考えで良いかと思います(^^;;
最後に
電気をつけっぱなしにした時の電気代について解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
電気をつけっぱなしにした時の電気代の計算方法は、
- 電気の消費電量を確認する
- 消費電力を電力量に直す
- 契約している料金プランに当てはめる
の3つの手順を踏む。
まず、電気に書いてある消費電力が何ワットなのかを確認する。
次に、消費電力(W)を1000で割り、消費電力(kW)に直す。
さらに、時間(h)をかけて電力量(kWh)に直す。
最後に、契約している料金プランに当てはめて電気代を計算する。
料金プランが従量制の場合、今どの段階にいるかは
- 電気メーターの数値 − 電気代請求書の当月指示数
を計算すればわかる。
また、どうしてもわからない場合には、1kWhあたり27円で計算すれば、大体の電気代がわかる。
ということでしたね!
なんと言いますか、予想以上に電気代がかかっていたので、これはもうLEDにした方が良いんでしょうか...。あっ、でもLEDは電球自体が高価だから、お得になるまでにはある程度の期間が必要ですよね。
そう考えると、今の状態でちゃんと電気を消すことが第一ですかね^^;
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!少しでもお役に立ちましたら幸いです。
ちなみに、水道を出しっぱなしにした時の水道代についても、こちらの記事でまとめています!良ければ合わせてご覧下さい。