日常の雑学

シティホテルとビジネスホテルの違いは?法的には同じ?

投稿日:2017年11月20日 更新日:

旅行や出張の際に利用する「ホテル」。

ただ、一口にホテルと言っても、「ビジネスホテル」「シティホテル」の違いって知っていましたか。

私はいまいちよく分からず「あれ?このホテルはどっちなんだろ」となることが度々あります。

そこで、私なりに調べてみた「ビジネスホテルとシティホテルの違い」をまとめてみます。

これから、旅行や出張でホテルを予約される方の参考になれば幸いです。

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そもそもホテルって?

ビジネスホテルとシティホテルの違いを説明する前に、まず「そもそもホテルとは何か?」書かせてください。

「そんなのホテルはホテルじゃん」と言われていましそうですが、ここの定義がけっこう大事だったりするので。

「旅館業法」という厚生労働省から出された法律があるのですが、それによるとホテルとは「洋式の構造および設備を有する施設で、宿泊料を受けて人を宿泊させる施設」と定義されています。

ちょっと難しいですが、簡単に言うと洋風の作りで、お金を払って泊まるところ

これがホテルの定義です。

さらに、施設や設備に関していくつかの要件があります。

・客室が10室以上あること

・客室の広さは9平方メートル以上であること

・出入口及び窓は、かぎをかけることができるものであること

・館内に適当な数の洋式浴室又はシャワー室があること

・共同のお手洗いは男女別であること

これ以外にもありますが、とにかくこれらの要件を全て満たしたものが「ホテル」として認められます。

例えば、客室が9室しかなかったりお手洗いが男女共同だったりすると、それはホテルとは認められないというわけですね。

法律的な違いはない?

「ホテルとは何か?」を法律的に説明しましたが、ホテルの区分けに関する法律ってないんですよね。

「ビジネスホテルとは〜」とか「シティホテルとは〜」と言った文章って、旅館業法の中にはないんです。

つまり、ビジネスホテルとシティホテルの違いは法的には定義されていないということになってしまいます。

そうは言っても、皆さんなんとなくイメージは持っていますよね?

「シティホテルの方が部屋が広い」とか「ビジネスホテルは駅周辺に多い」とか。

そうです。まさにそのイメージによってホテルは区分されているんです。

確かにシティホテルの方が部屋が広いことが多いですが、「シティホテルの客室は◯平方メートル以上であること」という法律が無い以上は、あくまでイメージになってしまうわけです。

また、ビジネスホテルは駅周辺に多いですが、「ビジネスホテルは最寄駅から半径◯キロメートル以内にあること」という法律が無い以上、これもまたイメージになってしまうわけです。

それぞれのホテルの特徴は?

法律的な違いはありませんが、それだとちょっと腑に落ちませんよね。

なので、「違い」ではなく世間一般的に認識されている「特徴」を上げていこうと思います。

現在日本では、ホテルは「シティホテル」「ビジネスホテル」「リゾートホテル」の3つに分けられることが多いので、その3つについて書いていきますね。

シティホテルの特徴

シティホテルは都市中心部に建つホテルです。

皆さんご存知の「帝国ホテル」「ホテルオークラ」などの高級ホテル、また「ヒルトンホテル」などの外資系ホテルが、このシティホテルに含まれます。

シティホテルの特徴は、

・客室がたいていは100以上ある

・客室はツインルームがメイン

・プール、ジム、エステなどの施設がある

・結婚式や会議に使用できる広間がある

・カフェ、バー、レストランなどの飲食施設がある

・日本ホテル協会に加盟していることが多い

ビジネスホテルの特徴

ビジネスホテルは繁華街に建っていることが多いホテルです。

シティホテルが、宿泊中も様々なアクティビティを楽しむことが出来るのに対し、ビジネルホテルは「泊まる」ということに特化したサービスを提供していると言えます。

ビジネスホテルの特徴は

・客室はシングルルームがメイン

・客室は9平方メートル~15平方メートル

・サービスやアメニティは最低限となっている

・シティホテルに比べて宿泊料金が安い

・朝食会場となるレストランが1つだけある

・日本シティホテル連盟に加盟していることが多い

リゾートホテルの特徴

リゾートホテルの一番の特徴は立地です。

シティホテルやビジネスホテルと違い、スキー場や海辺、高原などのリゾート地にあることがほとんどです。

その他の特徴は、

・ホテル内に遊園地やプールなどの娯楽施設がある

・長期滞在型の宿泊プランがある

・宿泊料金は全体的に高め

などです。

海外のビジネスホテルはちょっと違う?

海外にもビジネスホテルがありますが、その意味は日本とは真逆です。

飛行機の座席にビジネスクラスというのがありますが、これはエコノミークラスよりも豪華で快適ですよね。

これと同じで、海外のビジネスホテルは標準よりも豪華で快適です。

つまり、日本で言うところのシティホテルが、海外ではビジネスホテルというわけです。

ちょっとややこしいですね。


それぞれのホテルの特徴を挙げてみました。

今では、シティホテル並みの高級感を持ったビジネスホテルがあったりと、その違いは年々少しずつ曖昧になってきています。

とは言え、この特徴で大方見分けが付きますので、ぜひ予約の際の参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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