毎年夏になると、近所の市民プールやレジャー施設の大型プールに遊びに行っている管理人です。
ただ、いざ行くとなると必ず気になるのが気温。例えば、朝の天気予報を見て「27度 曇り」とかだと、『これ行っても大丈夫なやつ...?凍えたりしない...?』と心配になるんですよね。
蒸し暑い日のプールは最高に気持ち良いですが、ちょっとでも寒いと本当に辛いですからね...。遊びに来たのか修行しに来たのか分かったもんじゃないです。
ということで、本日は私の体験を元に寒いと感じない気温を解説したいと思います!どうぞ最後までお付き合い下さいませ。
プールに行くなら気温30度以上はあってほしい
はじめに結論から伝えますと申しますと、プールで寒いと感じないためには最低30度はあってほしいです。
もちろん、風が強かったり曇り空だと30度でも寒く感じてしまうことはあるでしょう。ただ、私の経験上ですと29℃以下のときに気持ち良くプールに入れた記憶がほとんどないんですよね...(汗)
27度とかだと、シャワーの段階で「あっ、これ無理だ...」と絶望することもありますね。
そもそも、どうしてプールの前にシャワーを浴びるかご存知でしたか?実はあれ、体を綺麗にするためだけじゃないんです。詳しくはこちらの記事で解説していますので、今日のある方はご覧になって下さい。
※プールの前にシャワーを浴びる意味!実は体を洗うためだけじゃない!?
また、プールの水がどのくらい汚いのか気になる方は、こちらの記事をどうぞ。ただし、場合によっては行く気が失せてしまうかも...。
さて、最低でも30℃はほしいと言いましたが、これだとあくまで個人の経験則なので、参考になるデータを合わせてご紹介しますね。
私の肌感覚もあながち間違っていないことが、わかっていただけるかと思います(笑)
文部科学省によるプールの水温基準
まず、文部科学省が以下のような文章を発表していました。
【水温管理の目安】
○ 低学年や初心者ほど水温に敏感で、一般的に22°C未満ではあまり学習効果は期待できません。そのため、水温は23°C以上であることが望ましく、上級者や高学年であっても22°C以上の水温が適当といえます。
○ 水温と気温の差は、水温が若干低くても気温が高ければ不快感は少ないし、反対に水温が高くても気温が低ければ快適ではありません。
○ 以上のことから、ここに示した水温はあくまで目安であり、プールを使用するかどうかについては、対象者の学年、能力、水温、気温、学習内容などを考慮して判断することが大切です。
文部科学省 水泳指導と安全
長ったらしい文章ですが、要約すると「まあ、とりあえず水温は23℃以上ほしいよね」という意味になります。

たしかに、これではピンときませんよね。では次のデータを見ていきましょう。
水泳指導教本によるプールの気温の基準
続いて、『水泳指導教本』には以下のように書かれていました。
気温 + 水温 ≧ 50度
気温 - 水温 ≦ 6度
どうやら、
- 気温と水温の合計が50℃以上
- 気温と水温の差が6℃以下
というのが、水泳指導をする上での基準になっているようです。ただし、この考えでいくと先ほどの文科省の推奨する水温23度の場合は、気温は27度で良いってことになります。
で、気温27度はハッキリ言って寒いです...。
まあよく考えてみれば、文科省や水泳指導教本ってあくまで授業を行う上での水温と気温ですから、決して快適に泳ぐためのものではないんですよねぇ。

日本プールアメニティ協会のプールの気温の基準
最後に日本アメニティプール協会という団体のHPには、このように書かれていました。
プールの水の適温は何度ですか?
プールの水温は22℃以上が目安ですが、遊泳に適する水温は26℃~31℃です。気温は水温より高めで風がないことが理想的です。
学校の授業ではなく、あくまで遊泳目的であれば水温は26度〜27度が適温。そして、気温は水温よりも高い方が良いということですね。(ただし、水泳指導教本により差は6℃以内)

というよりも、プールに遊びに行って寒いと思うのって、十中八九プールから出たときですよね。もちろん、最初にプールに入る瞬間は「冷たっ!」と思いますが、それも徐々に慣れて最終的には「プールの中の方が温かいから出たくない...」ってなりますもん。
とりあえず、これまで出た条件をもとにもう一度理想の気温を考えてみたいと思います。
理想の気温はコレ!
快適にプールで遊べる条件は、
- 水温が26℃〜27℃
- 気温が水温よりも高い
- ただし、その差は6度以内
- そして無風
ということでしたね。
とりあえず、各水温から理想の気温を出してみると...
水温 | 理想の気温 |
---|---|
26℃ | 27℃〜32℃ |
27℃ | 28℃〜33℃ |
28℃ | 29℃〜34℃ |
29℃ | 30℃〜35℃ |
30℃ | 31℃〜36℃ |
31℃ | 32℃〜37℃ |
だいたい30℃〜34℃といったとこでしょうか。気温が高すぎると熱中症の心配もあるので、一概に高ければ良いとも言えません。
もちろん、前日の天気によっても水温は変わりますが、30度前半であれば快適なプールが楽しめるのではないでしょうか。
そう考えると、私が最初に行った「最低30度はほしい」というのも、あながち間違いではありませんでしたね(^^;

さて、プールへ行くなら30度はあってほしいとお伝えしてきました。
ただ、人によって前々から計画を立てていて、気温の低い日に止むを得ず行くなんてこともありますよね。そんな時に、少しでも寒さを軽減できる策をご紹介したいと思います。
気温の低い日に行くことになってしまったときの対策
もし、プールに行く日の気温が29度以下であれば、ある程度の寒さは覚悟しなくてはなりません...。ですが、少しでも寒さを和らげたいということでしたら、まず1つは
午後に行きましょう。
基本的に、午前中は気温も水温も低いです。そして、お昼過ぎに最高気温に達し徐々に水温も上がってきます。(前日の気温がめちゃめちゃ高ければ別ですが)
レジャー施設などは午後になると混み合いますが、空いている時間を狙って寒い思いをするよりも良いのではないでしょうか。
続いてもう一つは
- 流れるプールに入りましょう。

レジャー施設には、子供用プール、25mプールなど色々な種類がありますが、この中で流れるプールが1番温かいです。
理由は、
- 人が多いので他のプールに比べて水温が高め
- そして水が流れているので、温度が均一になりやすい
- さらに自分自身も動くので体が温まる
などが挙げられます。
なので、寒くなってきたら流れるプールに避難し、プールから出たら速やかにバスタオルなどで体を拭きましょう。また、流れるプールに比べて設置してある施設は少ないですが、同様の理由で造波プールもオススメですよ。
ただ、学校の場合は時間を選ぶこともできませんし、まして流れるプールなんてないですからね...(汗)それに、先ほど水泳指導教本でも解説した通り、学校の授業は多少寒くても決行です。
そういうときは、もうアレです。
休むしかないです。
無理して風邪を引いても悲しいですからね。
最後に
いかがでしたでしょうか。プールに行く時の気温について解説してきました。
最後のもう一度要点をまとめますと、
プールで快適に泳ぐための条件は、
- 水温が26℃〜27℃
- 気温が水温よりも高い
- ただし、その差は6度以内
- そして無風
の4つ。
そして、この条件から考えられる理想の気温はだいたい30℃〜34℃。
ということでしたね。
なかなか理想の日に合わせるというのも難しいと思いますが、皆さんが少しでも快適に楽しくプールで遊べることを願っております。(決して修行になりませんように...)
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立ちましたら幸いです。