先日、我が家の塀にカタツムリがいたのですが、それを見て家族とこんな会話をしました。
たしかに、図鑑を見ると「〇〇マイマイ」と書いていありますが、私はずっとカタツムリと呼んできました。果たしてカタツムリとマイマイの違いは何なのか。
気になったのですぐに調べてみましたよ!というわけで、本日は私が調べた結果をシェアしたいと思います。ぜひ最後までお付き合い下さいね〜
カタツムリとマイマイの違い
まず初めに結論を言いますと、カタツムリとマイマイの違いは、
- カタツムリ・・・通称として使われる
- マイマイ・・・特定の種の名称に使われる
です。
実は、カタツムリというのは特定の生き物を指す言葉ではなく、あくまで通称に過ぎないんですよね。
なので、図鑑を見ていただけたら分かると思いますが、〇〇カタツムリという生き物はいません。例えば、「ヘラクレスオオカタツムリ」とか。
それに対して、マイマイというのは特定の種を指すときに使われる言葉です。なので、図鑑のカタツムリのページを開くと〇〇マイマイだらけです^^;
- ニッポンマイマイ
- ウスカワマイマイ
- オナジマイマイ
などなど。
では、カタツムリとはどのような生き物の通称なのか、生物学的に見ていきましょう〜
生物学的に見てみると...
まず、カタツムリは生物学上は、腹足綱(ふくそくこう)に属します。これは簡単に言いますと、巻貝の仲間のことですね。(サザエやアワビなど)
さらに、カタツムリは腹足綱の中の有肺目(有肺目)に属します。 これは、巻貝の中で陸地で暮らす生き物です。(一部例外あり)
そして、この有肺目の中には、先ほどチラッとご紹介したマイマイたちがいます。
- ちなみに...
実は、カタツムリによく似た生き物として知られる「ナメクジ」も、この有肺目に属しているんですよ!
この2匹の違いについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、良ければ合わせてご覧になって下さい^ ^
ナメクジとカタツムリの違い!実はもともと同じ生き物だった!?
また、ナメクジと言えば塩をかけると溶けることで有名ですが、実はカタツムリも塩をかけると溶けるんですよ(汗)これに関してはこちらの記事をどうぞ。
で、どこまでの生き物をカタツムリと呼ぶかですが、一般的には有肺目の中で殻が細長くないものを呼ぶそうです。
ただ、厳密に定義されているわけではないので、陸に住んでいる巻貝を全てカタツムリと呼んでも間違いではありません!もちろんマイマイと呼んでもOKですよ。
さて、ここまでカタツムリとマイマイの違いを解説してきましたので、次はそれぞれの語源をご紹介したいと思います。
名前の語源は?
まず、カタツムリの語源からご紹介しますね!
カタツムリの「かた」とは、「笠(かさ)」という漢字が語源になっています。
実は、昔の笠は糸が螺旋状に縫ってあったので、貝を表す言葉でもあったそうですよ。
そして、カタツムリの「つむり」は、小さくて円いという意味の「つぶら」から来ていると言われています。今でも真ん丸の目のことを「つぶらな瞳」なんて言ったりしますよね^ ^
つまり、カタツムリとは、貝のような小さくて円い生き物という意味だったわけです!
 
続いて、マイマイの語源ですがこれはとてもシンプルで、貝が巻いている様子「巻き巻き」から来ているそうです^^;
また、カタツムリのことを「でんでん虫」と呼ぶこともありますが、これは殻にこもったカタツムリの対して「出よ、出よ、虫!」と言ったのが、「出ん出ん虫」→「でんでん虫」となったんだとか!
ちなみに、
- カタツムリ
- マイマイ
- でんでん虫
などの呼び方がありますが、ある調査によると約7割の人はカタツムリと呼んでいるそうです。
最後に
いかがでしたでしょうか。ナメクジとマイマイの違いについて解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
- カタツムリ・・・通称として使われる
- マイマイ・・・特定の種の名称に使われる
カタツムリは特定の種を指すわけではなく、巻貝のうち陸に住んでいる生き物の通称。
それに対してマイマイは、
- ニッポンマイマイ
- ウスカワマイマイ
- オナジマイマイ
などの特定の種を指す言葉。
ただし、一般的にはどちらで呼んでも間違いではない。
ということでしたね!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!少しでもお役に立ちましたら幸いです^ ^
※タラバガニは実はヤドカリ!なぜそうなるのか生物学を紐解いてみた