日本では季節によっていろんな流星群を見ることができますが、その中でも新年の第1発目を飾るのがしぶんぎ座流星群!
そもそも流星群とは、短時間に無数の流れ星が見れる現象のことで、中でもしぶんぎ座流星群はその数が多く
- ペルセウス座流星群
- ふたご座流星群
と並んで三大流星群と呼ばれているんですよ。
YouTubeに昨年度の映像がアップされていました^ ^
ただ、しぶんぎ座流星群は、他の流星群に比べて年によって出現数にムラがあり、なかなか予想するのが難しいんです。だいたい1時間に20個〜50個ほどですが、たまに100個ほど見えることもあるんだとか(驚)
昨年は観測の条件は悪かったみたいですが、それなりの数が確認されたようです。ということで、今年はさらに多くの流星の雨を降らせて下さい!と願いつつ、2019年のしぶんぎ座流星群の
- 日付
- 時間帯
- 方角
などを徹底的に調べてみました!本日は私が調べた結果をシェアしたいと思います。また、合わせて観測する際の注意点もお伝えしますので、どうぞ最後までお付き合い下さいね〜
しぶんぎ座流星群 in 2019!日付と時間帯はいつがベスト?
ではさっそく本題に入りまして、2019年のしぶんぎ座流星群を観測するのにベストは日は...
2019年1月4日(金)。
そして時間帯は0時〜5時頃です。
例年、しぶんぎ座流星群は12月28日〜1月12日が活動期間で、中でも1月3日〜1月5日が活動が活発になります。そして、特に活動のピークのときを極大と言い、それが今年は4日(金)です!
厳密に言うと、極大の瞬間を迎えるのは4日(金)の11:00なんです...。つまり、昼間なので流れ星が全く見えません(汗)
本当は極大の瞬間が夜だと良かったので、そういう意味では今年は少しハズレかもしれませんね(^^;
ただ、極大の瞬間から前後数時間くらいは割と流れ星が観測できるようなので、とにかく0時〜5時を狙って頑張りましょう。
たしかに明るさという点では問題ないのですが、放射点の位置が重要になってくるんです。
流星群を観測するときは放射点の位置に注意!
どんな流星群でも、放射点と呼ばれるある一点から星が流れます。
で、この放射点が地平線に近い位置にあると、あまり流れ星を見ることができません。
しぶんぎ座流星群の場合は放射点が、
- りゅう座
- うしかい座
の2つの星座のちょうど間にあるのですが、21時〜23時くらいですとまだ高度が低い(地平線に近い)んですよねぇ...。
例えば、2019年1月3日、夜22時の空の様子がこちら。
まだ、この時間ですと放射点が地平線に近い、というかむしろ地平線よりも低い位置にありますよね。ですので、流れ星はちょっと見えづらいです。
そして、4日の0時になるとこんな感じ。
さらに4時頃になると、こんな高い位置まで来ますよ〜
この後も放射点はどんどん高い位置に移動するのですが、この季節は日の出がだいたい7時頃。そして日の出の1時間半前には徐々に空が明るくなり、星が見えづらくなりますので、やはり5時頃が限界なんじゃないかと思います。(地域によって微妙に変わりますが)
ということで、時間帯としては0時〜5時ですが、中でも3時〜4時が見えやすいと思います。一番起きてるのが辛い時間ですが...笑
もし「どうしても4日の0時〜5時は厳しい!」という場合には、次の候補として
- 3日(木)の0時〜5時
- 5日(土)の0時〜5時
がオススメです。極大の前後の日ということで、まだまだ流れ星を観測できる可能性が十分にありますよ^ ^
では、続いてどの方角を見れば良いのか解説しますね。
流星群を観測するにはどの方角を見れば良いの?
これに関しましては、
基本的にどの方角でもOK!
と言えます。
あっ、これについては勘違いしている方が多いのですが(私もそうでした)、流星群を見る上で放射点の方角は関係ないんです。
大事なのはあくまで放射点の位置で、これが地平線付近にあると先ほど説明した通り、全体的に見える数が減ってしまいます。ですが、放射点がある程度の高さにあれば、それが東西南北どの方角であろうと、空全体で見える数はほぼ同じなんですよ!
ですので、放射点の方角はあまり気にぜずに、空全体を見渡すようにしましょう〜
ただし!
空全体を見渡す上でなるべく
- 光が少ない方角
- 視界が開けている方角
を見るようにしましょう。
まず、街灯・ネオン・ビルの明かりなどが多い場所では、星が見えづらくなってしまいます。例えばこんな場所↓
本当はどこかの山奥に行くのが理想的ですが、さすがにそれは厳しいと思いますので、可能な限り光の少ない場所に行き、その上で光のない方角を観測しましょう!
あっ、そうそう。街灯やネオン以外にもう1つ気にしなくてはいけないのが月。実は月の光も星を見る上ではそうとう邪魔なんですよね(汗)
ですので、極大日前後の月の出時刻を調べてみたところこんな感じでした↓
1月3日 | 1月4日 | 1月5日 | |
---|---|---|---|
東京 | 4:02 | 5:00 | 6:51 |
大阪 | 4:18 | 5:15 | 7:06 |
福岡 | 4:37 | 5:34 | 7:23 |
極大日の4日は朝5時以降に地平線から月が昇るので全く問題なし。また、前日の3日は微妙に観測時間と被ってしまいますが、そもそもこの日は月齢27(ほぼ新月)なので、これまた全く問題なしです。
あとは、できるだけ広い範囲を見渡せた方が流れ星を見つけられる可能性が高いので、部屋の窓から見るよりは地べたに寝そべって見る方がオススメですよ^ ^
それでは最後に、流星群を観測する上での注意点を解説させていただきます。
流星群を観測する上での注意点!
細かい注意点は省くとして、特に意識していただきたいのが以下の3つ。
- 寒さ
- 観測時間
- 住んでいる国
どれも大切なことですので、1つずつ順番に解説していきますね。
しぶんぎ座流星群は寒さに注意!
まず、一番注意していただきたいのは、何と言っても寒さ。
時期が1月上旬ですし加えて時間帯も真夜中...。おそらく相当寒い中の観測になるかと思います。特に東北や北海道なんて極寒なんじゃないですかねぇ(汗)
もちろん部屋の窓から見るのでしたら問題ないのですが、先ほども言った通り地べたに寝転んだ方が確率がグーンと上がります。
まぁ、夏場ならレジャーシートの上にゴロンでも良いかもしれませんが、冬場はそうはいきませんからね。ということで私はこんな感じの寝袋にくるまろうかと思います。
これなら-5℃まで耐えられるそうなので、関東に住んでいる私としてかなり安心。ということで、皆さんも服を着込むなりホットドリンクを用意するなりして、寒さ対策は万全にしておいて下さいね!
最低でも15分は観測しよう!
2つ目の注意点は観測時間。さすがに、0時から5時までぶっ通して観測する人はそういないと思いますが、反対に2,3分で諦めてしまうのは勿体無いです。
たしかに、外は寒いですし寝袋などを用意するのも面倒という気持ちも分かります。ただ、しぶんぎ座流星群は1時間に約20個ほどの流れ星が観測できる流星群です。(ピーク時は50個ほどですが、今年は微妙にピークからずれるので)
ですので、2,3分程度では全く見れない可能性も大いにあるんですよね。ですので、最低でも15分は頑張ってほしいかなと思います(^^;
ただ、15分も空を見上げ続けるのは首が痛くなりそうなので、やはり寒さ対策をして寝っ転がって見たいですね。ちなみに私は1時間くらいは頑張ろうかなと思っています!
住んでいる国に注意!
おそらくこの注意点は殆どの方にとっては関係ないとは思うのですが、該当する方にとっては非常に重要なので一応言っておきますと...
南半球ではほぼ観測できません。
これは先ほど説明した放射点の位置が関係していて、要は南半球の人から見ると夜間は放射点が常に地平線の下にあるわけです。(※厳密には常にではない)
そういうわけで、
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 南米諸国
などにお住いの方、しぶんぎ座流星群を観測したい場合には、最寄りの北半球の国へ移動してくださいませm(_ _)m
最後に
いかがでしたでしょうか。2019年のしぶんぎ座流星群の
- 日付
- 時間帯
- 方角
について解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
時間帯は0時〜5時。(できれば3時頃)
観測する方角は、
- 光が少ない方角
- 視界が開けている方角
この2つに注意すればどこでもOK。(放射点の方角を機にする必要はない)
ということでしたね!
年によって観測できる流れ星の数にバラつきがあるため、いまいち他の三大流星群と比べると知名度が低いですが、今年は是非とも大量の流れ星を降らせてほしいものです^ ^
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。参考になりましたら幸いです!
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