夏になると、無性に『かき氷』を食べたくなる管理人です。
特に花火大会や夏祭りでは、火照った体を冷やそうと、ついつい口の中へ掻き込んでしまうんですよねぇ。で、そうするとだいたい数秒後には、キーンという激しい頭痛に襲われるわけですが...。
まぁ、あの痛みも夏の風物詩と言えなくもないですが、やっぱり美味しいものは、美味しくいただきたいものです。
ただ、よくよく考えると、どうしてかき氷を食べると頭痛が起こるのか不思議ですよね。
以前は、かき氷を一気食いして頭を押さえてる人を見ると、「まぁ、そりゃそうなるわな...」と思っていましたが、最近ふと「そもそも、何で痛くなるんだろう?」と疑問に思い始めまして。
というわけで、頭痛の原因を調べてみました。本日は私が調べた結果をシェアしたいと思います。
また、合わせて
- 頭痛の治し方
- 頭痛の予防法
なども解説しますので、ぜひ最後までお付き合い下さいませ。
頭痛の原因はコレ!
ではさっそく、かき氷を食べると頭痛が起きる原因ですが、主に以下の2つだと言われています。
- 脳が痛みの場所を誤認しているから
- 血管が炎症を起こしているから
たしかに少し専門的な内容ですねぇ。でも、できるだけ簡単に説明しますので、順番に見ていきましょう。
1. 脳の誤認とは一体...
1つ目の原因は「脳の誤認」です。
まあ、だいたいそんな感じですね。
私たちの体の中には神経が張り巡らされていて、どの部分で刺激を受けても最終的には脳の「体性感覚野(たいせいかんかくや)」で痛みとして認識されるようになっています。
で、かき氷を食べた場合は、喉の奥にある「三叉神経(さんさしんけい)」を通って脳に伝わるわけですが、このとき脳が冷たさを痛みと勘違いしてしまうんですよねぇ...。
まあ、これだけなら良いんですけど、さらに脳は刺激を受けた場所も勘違いしてしまうんです。
先ほど説明した通り、喉で受けた刺激は三叉神経を通じて、脳の体性感覚野へ伝わるわけですが、その途中で、
- 前頭部
- こめかみ
などの神経と合流して、最終的に束になって伝わるんですよねぇ...。
そうです。つまり...
脳「あれ、この刺激はどこのだっけ?」
となってしまい、脳が判断を誤った結果、こめかみや前頭部が痛くなってしまうわけなんですねぇ。
この他の関連痛の例としては、狭心症の方は、心臓部の痛みを左上腕の痛みと認知することがあるそうですよ。
続いて、2つ目の原因を見ていきましょう。
2. かき氷で血管が炎症する!?
もう1つの原因は「血管の炎症」です。
そもそも人間の体には、常に体温を一定に保つ働きがあります。例えば、
- 体温が高い → 汗をかいて体温を下げる
- 体温が低い → 血管の血流量を増やして体温を上げる
と言う具合に。
ちなみに、温度変化が急激であればあるほど、早く体温を戻そうと体も頑張って働きます。
で、かき氷を食べると、口の中の温度が急激に下がりますよねぇ。
そのため、温度を上げようと急激に流血を増やした結果、頭の中を通る血管が部分的に炎症を起こしてしまうんです。
その通り。
ちなみに、一般的に偏頭痛持ちの人の方が、かき氷の食べた時に頭痛が起こりやすいと言われています。
実際にはハッキリと分かっていない?
さて、ここまで
- 脳の誤認
- 血管の炎症
の2つの原因を解説してきました。
で、この2つのどちらかが正しいとかではなく、実際には2つ同時に起こっているという説が有力です。
ただ、あくまで有力というだけであって、本当のところは分かっておりません...。と言いますのも、この頭痛に関する研究ってあまり本格的に進められていないんですよねぇ。
その理由が...
「まあ、すぐに治るしね」
らしいです...(汗)
とは言え、かき氷なんてかなり昔からあるでしょうし、もう少し研究が進んでも良さそうですけどねぇ...。
- ちなみに・・・
かき氷は昔からあると言いましたが、実際のところ何年前からあるのか。また、そもそもなぜ「かき氷」と呼んでいるのか。
その歴史や由来に興味のある方は、こちらの記事をどうぞ。
で、この頭痛、発症のメカニズムの解明は進められていませんが、ちゃんとした名前があるんですよね。
それが...
- アイスクリーム頭痛
まあ、確かにその感じは否めませんが、これでもれっきとした医学用語なんだそうですよ。
では、お次は頭痛が起きてしまった場合の治し方を見ていきましょう。
頭痛を一発で治す必殺技!
実はかき氷で起こる頭痛を治すには、とても簡単は方法があるんです。
それは...
- かき氷の容器を、おでこに10秒ほど当てる
です。
このメカニズムについては詳しく分かっていませんが、冷たいものを当てることで痛みを打ち消せるんだとか。
かき氷の容器ではありませんが、保冷剤を当てて痛みを和らげている動画を見つけました。
おそらく、かき氷の容器でも同様の効果が得られるのではないでしょうか。
また、ネット上にもこの方法で治ったという方が。
生活役立ち情報!
かき氷を食べたときの頭痛を治す方法はかき氷の器を10秒間おでこに押し付ける。
これで不思議と治ります!
— オアシス (@oasisda88) 2018年4月24日
ただ、やはり頭痛が起きないに越したことはないですよね。
というわけで、最後に予防法を見ていきましょう。
頭痛を予防するならコレ!
一般的に有効だとされる予防法は、
- ゆっくり食べる
- 温かい飲み物と一緒に食べる
の2つです。
原因の章で解説した通り、頭痛が起こるのは口の中が急激に冷やされるためでしたよね。
そこで、ゆっくり食べるというのは、非常に有効は予防法かと思われます。
ただですね...
ゆっくり食べてると溶けるというデメリットもあるんですよねぇ(汗)
そこで、2つ目の予防法は「温かい飲み物と一緒に食べる(お茶、コーヒーetc...)」です。
これなら、割とハイペースで食べても、急激な温度の低下を防ぐことができますね。
ただ...
かき氷に温かい飲み物は合わないというデメリットもありますねぇ。(汗)
そこで、私がオススメする予防法は、
- 前もって水を飲んでおく
です。
つまり、前もって10度くらいの水を飲み口の中を冷やしておくことで、かき氷を食べた時の急激な温度の低下を防げるというわけですね。
言わば二段階冷却です。
さすがに一気食いとかしたら頭痛は避けられないと思いますが、それでも何もしないよりかは効果が期待できると思いますよ。ぜひお試しくださいませ。
天然氷は、普通と氷と比べてかなり薄く削れるので、器に盛った時に自然とたくさんの空気を含みフワッと仕上がるんですよね。
なので、同じスプーン一杯を食べても、口に入る氷が少なく頭痛が起こりにくいんだそう。また、都内の有名店などでは氷を室温で温めてから削るので、さらに頭痛が起こりにくいとのことです。
なので、普通の氷でも少し溶け出してから削れば、ある程度の予防にはなるかもしれませんね。
最後に
いかがでしたでしょうか。かき氷で頭痛が起こる原因について解説してきました。
最後にもう一度要点をまとめますと、
かき氷を食べて頭痛が起きる原因は、
- 脳が痛みの場所を誤認しているから
- 血管が炎症を起こしているから
の2つが同時に起こってるとする説が有力。
ただし、短時間ですぐに治ることから、あまり本格的に原因究明が行われていない。
頭痛が起きた時の治し方としては、
- かき氷の容器を、おでこに10秒ほど当てる
というのが最も有効かつ手軽。
ということでしたね。
とりあえず、ここ最近の疑問が解決してホッとしました。今年の夏はペットボトルの水を片手に、色んな味のかき氷を食べまくりたいと思います。
- ちなみに・・・
数ある味の中でも『ブルーハワイ』と『みぞれ』って、いまいちどんな味なのか想像がつきづらいですよね。
私も最近まで、何味なのか分からなかったのですが、調べてみたら驚きの事実が判明いたしました。興味のある方はこちらの記事をどうぞ。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立ちましたら幸いです。