かき氷

かき氷の歴史が古すぎる!なんとあの時代から食べられていた!?

投稿日:2018年4月30日 更新日:

夏になると、無性にかき氷を食べたくなる管理人です。幼少の頃から、毎年のように夏祭りや花火大会に足を運んでは、屋台のかき氷をむさぼるように食べていましたねぇ。

で、最近ふと疑問の思ったことがあるんです。

それは...

かき氷っていつからあるんだろう?

です。

少なくとも、私の生まれる前からあったのは間違いないのですが、60代の両親に聞いてみても「私たちが生まれた時にはすでにあったよ」とのこと。うーむ、これはもしかしたら想像よりもずっと昔からあったのかも...。

ということで、かき氷の歴史について調べてみました!

本日は、私が調べた結果をシェアしたいと思います。ぜひ最後までお付き合い下さいませ。

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かき氷の歴史

では、かき氷がいつ頃から食べられていたのですが、なんと...

  • 平安時代

だそうです。

へ、平安時代!?えっと...ということは...(汗)

まあ、平安時代と言われても、ピンときませんよねぇ...。

そこで、簡単な年表を作ってみました。

うわー!かき氷って物凄く古くからあるんだね!!でも、どうして平安時代からあるって分かったの?

それは、この時代の文献にかき氷の記録が残っていたからなんです。

歴史上最古の記録

平安時代の文献と聞いて、もしかしたらピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんね。

そう...

  • 『枕草子(まくらのそうし)』

です。

まずい...全然ピンとこなかった(汗)

私も日本史は苦手なので、いまいちよく分からないんですけどねぇ。まあ、簡単に言いますと『清少納言』という人が書いた随筆(ずいひつ)、つまり今風に言いますとエッセイでしょうか。

清少納言

で、その清少納言の『枕草子』に以下のような記述があるんです。

あてなるもの

削氷(けずりひ)のあまづらに入りて、新しき鋺(かなまり)に入りたる。

枕草子 四十九段

ちょっと、何て書いてあるか分からないんだけど...汗

ま、まあそうですよねぇ(汗)

これを現代語訳するとこうなります。

上品なもの

刃物で削った氷にあまずら(甘味料)をかけ、新しい金属製のお椀に入れる。

  • あてなるもの = 上品なもの
  • 削氷 = 刃物で削った氷
  • あまずら(甘葛) = 当時の甘味料
  • 鋺 = 金属製のお椀
おー!まさにかき氷そのものだね!

その通り。

ただし、当時は氷がとても貴重だったので、今のように誰でも食べられたわけではなく、貴族だけが食べることができたんだそう。

ちなみに・・・
あまずら(甘葛)とは、ブドウ科のツタの樹液を煮詰めたものなのですが、砂糖が普及するにつれて次第に姿を消してしまい、今では幻の甘味料と呼ばれているんだとか...。

ネットで調べてみると、その味を再現している方もいるようでした。

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大衆に広まったのは?

さて、平安時代に生まれたかき氷ですが、その後江戸時代までは庶民は口にすることが出来ず、上流階級のための貴重な食べ物でした。

かなり時間が経ってるのに、なかなか一般市民んは広まらないんだね

そうそう。

江戸時代末期には、アメリカから「ボストン氷」と呼ばれる天然氷が輸入され始めますが、やはり非常に高価だったそうです...。

では、大衆に広まったのはいつ頃かと言いますと、それは明治時代に入ってからのことです。

大体の流れを表にしてみました。

西暦出来事
1869年(明治2年)日本初のかき氷店が開店
1871年(明治4年)「函館氷」が市場に登場
1887年(明治20年)氷削機(カキ氷機)が発明される
昭和初期氷削機が広く普及

簡単に解説すると、

  • まず、1869年(明治2年)に、神奈川県横浜市の馬車道で、日本初のかき氷店が開かれます。(ちなみに、このお店は日本初のアイスクリームのお店でもある)。
  • 2年後の1871年(明治4年)に、函館の五稜郭で生産された天然氷が「函館氷」という名前で市場に登場します。この氷が、アメリカから輸入していたボストン氷よりも良質で低価格だったため徐々に広まる。
  • 1887年(明治20年)に、村上半三郎が氷削機を発明し特許を取る。ただし、氷削機が普及するのは昭和になってからで、それまでは主に鉋(かんな)が使われる
  • そして、昭和初期になり氷削機が普及し、かき氷が全国的に広まる
なるほど〜。明治時代に初めて店が出されて、昭和になってようやく広まったんだね。いやー、歴史を感じるよ!

ちなみに、戦前(1939年以前)のかき氷は

  • 雪(砂糖)
  • みぞれ
  • 金時

が定番メニューで、イチゴやレモンなどのシロップが登場するのは、前後になってからのこと。

  • 「みぞれ」と「ブルーハワイ」って・・・

今では数多くの味が売られていますが、その中で「みぞれ」と「ブルーハワイ」って謎じゃないですか?汗

実は私、最近まで何味か分からなかったのですが、調べてみたら驚きの事実が判明いたしました。詳しくはこちらの記事で解説していますので、興味のある方はご覧下さい。

かき氷のブルーハワイって何味なの?予想外の答えに思わず驚いた...

かき氷の「みぞれ」って何味?実はあの調味料と全く同じだった!?

また、そもそもかき氷の「かき」とは何か知りたい方は、こちらの記事で由来や語源について解説しています。

かき氷の由来と語源!「かき」の文字に隠された意味とは!?

さて、ここまでかき氷の歴史について解説してきました。まさか、平安時代が起源だと知って、驚いた方も多いのではないでしょうか?

ただし、これはあくまで「氷 + 蜜」という組み合わせの話で、実は氷だけならもっと昔から食べていたそうなんです。

えっそうなの!?それは凄く気になる!
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氷自体はもっと昔から食べていた!?

そもそも、製氷技術がなかった時代にどのように氷を保存していたかと言うと、

  • 氷室(ひょうしつ)

と呼ばれるもの使っていました。

氷室とは?
氷室とは、氷を貯蔵するための専用施設のことです。

大昔の日本では、洞窟や地面に掘った穴に茅葺などの小屋を建てて氷室を造っていました。

そして、冬の間に凍った池や川から削った氷を氷室に入れ、夏まで保存していたのです。

なるほど!確かに洞窟の中ってひんやりして涼しいもんね。それにしても凄い技術だ!

そうそう。

で、『日本書紀』によりますと、仁徳天皇の時代には氷室があったそうです。

仁徳天皇って言われても分からないなぁ〜汗

まあ、確かにそうですよね...。

仁徳天皇というのは、だいたい5世紀初頭の人物だと言われているのですが、これはつまり...

  • 古墳時代です。
そ、そんなに昔から氷を利用していたんだね!?

実際どのように利用されていたかまで詳しく分かりませんが、夏の期間に超ぜいたく品として身分の高い人が食べていたのではと考えられているんですよねぇ。

何と言いますか、こうして気軽にかき氷を食べられる時代に生まれて幸せです。

最後に

いかがでしたでしょうか。かき氷の歴史について解説してきました。

いやー、まさか平安時代から食べられていたなんで驚きだよ!でも、その時代の貴族の人も、かき氷を食べて頭が「キーーン」となっていたのかな笑

たしかにそうかもしれませんね。まあ、貴族はもっと上品に食べそうなものですけど。

  • ちなみに・・・

かき氷を食べると、かなりの確率で頭が「キーン」としますよね...汗

あれは一体何が原因なのか。また、どうしたら防ぐことができるのか。こちらの記事で詳しくまとめましたので、興味のある方はご覧下さい。

かき氷で頭痛が起きる原因は?一発で治す方法と合わせて徹底解説!

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立ちましたら幸いです。

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