言葉の雑学

「ごめんなさい」と「すみません」の違い!ポイントはたった1つ!

投稿日:2017年11月30日 更新日:

日本には謝罪の言葉がたくさんありますよね。

  • ちょっと相手にぶつかったとき
  • 待ち合わせに遅れたとき
  • 仕事で重大なミスをしたとき

きっと皆さん、相手や状況に応じて、適切な言葉を使い分けていると思います。

海外の人からは「日本人は謝り過ぎだ」なんて言われてしまうこともありますが、私はこうした日本人の国民性や文化は、とても美しいと思っています。

さて、色んな謝罪の言葉がある中で、日常的によく使われているのは「ごめんなさい」「すみません」ですよね。

ところで、皆さんはこの2つの違いを知っていましたか。

どちらも謝罪の言葉であることには変わりないのですが、厳密には使い分けがあるんですよ。

きっと、ほとんどの方が、すぐには思い浮かばないのではないでしょうか。

というわけで本日は、「ごめんなさい」と「すみません」の使い分けについて解説してみます。

また、「どっちが丁寧な言葉なの?」という疑問を持っておられる方も多いと思いますので、それについても最後に触れておきます。

どうぞ、最後までお付き合いください。

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「ごめんなさい」と「すみません」の使い分け

この2つの言葉の使い分けですが、先に結論を言ってしまうと、

「その場で謝って済むかどうか」

です。

  • その場で謝って済むこと → 「ごめんなさい」を使う
  • その場で謝って済まないこと →「すみません」を使う

では、なぜこのように使い分けるのか。

それを知るために、それぞれの語源を見てみましょう。

「ごめんなさい」の語源

「ごめんなさい」は漢字で書くと「御免なさい」となります。

この言葉を分解して考えると、

「御」・・・丁寧を表す接頭語

「免」・・・許可、許し

「なさい」・・・命令の意味(〜しなさい)

と、なります。

つまり「ごめんない」とは、「私を許しなさい」という命令の意味だったんです。

似たような言葉に、

  • お行きなさい
  • お食べなさい
  • ご覧なさい

などがあります。

これらも、『相手に対して丁寧に動作を促す』言葉ですよね。

ただ、今では「ごめんなさい」に命令の意味はなく、相手の許しを請う意味で使われるのが一般的です。

とは言え、どちらにせよ「相手の許しを得てそれで終わり」という意味には変わりありません。

「すみません」の語源

では、「すみません」はどうでしょう。

「すみません」は、漢字で「済みません」と書きます。

ピンときた方も多いんじゃないでしょうか。

ひとまず、語源を見てみましょう。

「すみません」の語源

「すみません」は、動詞の「済む」が元になっています。

これに、打ち消しの助動詞「ぬ」がついて「済まぬ」。

それを丁寧な形にして「済みませぬ」。

「ぬ」が「ん」に変化して、「済みません」となりました。

「済む」という言葉には、「物事が終わる」という意味がありますよね。(例、仕事が済む)

ですが、それ以外にも

  • 気持ちがはれる
  • 気持ちがおさまる
  • 心が澄み切る

という意味もあるんです。

「そんなんじゃ私の気持ちが済みません!」とうい使い方をしますよね。

つまり、「すみません」という謝罪は、失礼なことをしてしまい、このままでは自分の気持ちが澄み切らない状態を表わすわけです。

なので、謝罪のあとに何かしらの行動が必要な場合に「すみません」を使います。

実際の例

ざっくりと使い分けを説明しましたが、実際の例を使って分かりやすく説明してみますね。

今回は、以下の5つのシチュエーションを用意しました。

  1. 待ち合わせに遅れたとき
  2. 仕事でミスをしたとき
  3. 道でぶつかったとき
  4. 相手のものを破損させたとき
  5. 取り返しのつかないことをしたとき

それでは、順番に見ていきましょう。

1.待ち合わせに遅れたとき

例えば、友人との待ち合わせに遅れてしまったときはどうでしょう。

もしかしたら、相手はとても怒っているかもしれません。

ですが、一般的には謝って済みますよね。

なのでこの場合は、「ごめんなさい」を使います。

2.仕事でミスをしたとき

仕事でミスをしまったときはどうでしょう。

そんなときは「何とかして挽回しなくちゃ」「他の部分で埋め合わせしなくちゃ」と思ったりしますよね。

なので、この場合は「すみません」を使います。

3.道でぶつかったとき

道でぶつかってしまった時はどうでしょう。

よそ見をしていたとか、最近だと「歩きスマホ」が原因になることが多いですかね ^^;

確かに不注意ではありますが、その場で謝罪すれば済むことですよね。

なので、この場合は「ごめんなさい」が適当です。

4.相手のものを破損させたとき

では、ぶつかった際に相手のものを壊してしまった場合はどうでしょう。

例えば、相手が買い物帰りの主婦で、ぶつかった衝撃で買い物袋を落としてしまい、中の卵が割れてしまった

おそらく卵を新しく買って渡すか、何かしらをすると思います。

もしかしたら、相手が「気にしないでください」と言うかもしれませんが、気持ち的には、「その場で謝っただけでは済まない」という感じですよね。

なので、この場合は「すみません」です。

5.取り返しのつかないことをしたとき

上の例では、割れたのは卵でしたよね。

では、もしそれが「祖父から譲り受けた大切な懐中時計」だったらどうでしょう。

(実際にぶつかって懐中時計が割れることはないと思いますが ^^;)

これはもう、取り返しがつかないですよね。

こういう時は「申し訳ありません」を使います。

これは「申し上げる言葉がないほど、全面的に自分に非があり、本当に失礼なことをしていました」という意味です。

その場で済むかどうかの問題ではなく、もっととんでもない事をしてしまった時ですね。

私たちの認識でも、「申し訳ありません」は謝罪の度合いとしては、かなり上の方ですよね。

テレビでも、何かやらかした人が「申し訳ありませんでした」と、よく言っていますし。

ただ、テレビに限って言えば、「申し訳まりませんでした」と「真摯に受け止めて」は、ある種の常套句のような気がして、むしろこの2つだけ言ってれば良いんじゃない?的な感じが否めない今日この頃です。

どっちが丁寧な言葉なの?

さて、ここまで「ごめんなさい」と「すみません」の使い分けを解説してきました。

ここでもう一つ疑問に思うのは、「どっちが丁寧な言葉なの?」ではないでしょうか。

よく言われているのは、「ごめんなさい」の丁寧な形が「すみません」というものです。

ですが、これは間違いです。

それぞれの語源でも触れた通り、

ごめんなさい・・・「免なさい」に丁寧を表す接頭語「御」が付いたもの。

すみません・・・「済まぬ」の丁寧な形「済みませぬ」が元の形。

です。

つまり、それぞれ別の言葉で、どちらも丁寧な言葉なのです。

なので、目上の方に使っても失礼ではありません。

ただ、メールなどの文字のやり取りでは、「〇〇してしまい、すみません」や「〇〇してしまい、申し訳ありません」の方が使われる傾向にありますね。

まとめ

日本の代表的な謝罪の言葉「ごめんなさい」と「すみません」と使い分けを説明してみました。

繰り返しになりますが、

  • その場で謝って済むこと → 「ごめんなさい」を使う
  • その場で謝って済まないこと →「すみません」を使う

という使い分けです。

そして、その場で済むかどうかではなく、取り返しのつかないことをしてしまった場合「申し訳まりません」でしたね。

ですが、これは厳密な使い分けですので、日常生活ではその辺が曖昧になっていると思います。

道でぶつかったときに「あっ、すみません」って言っても全然普通ですし、何か壊してしまった時に「ごめなさい」と謝ることだってあると思います。

なので、その辺は場の状況とか空気から判断して、適切な言葉を使えば良いと思います。

空気を読んだり、微妙な言葉のニュアンスを感じとれるのも、日本人の美しいところだと思いますしね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。

 

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