こんにちは。社会人になって働き始めると、学生の頃の友達とは疎遠になっていくなぁ、としみじみ感じている管理人です。で、そんな折に高校の頃の友達から連絡が来て、こんなやり取りをしました。
ひとまず、私が高校の頃の友達とほぼ連絡を取ってないのは置いておいて、1つ気になったのは
友達と友人の違いって何?
です。
今まで特に意識したことはなかったのですが、私は「友達」を使い、相手は「友人」を使ったことで、何か違いがあるのかな?と疑問に思ったんですよね。
もし違いがあるのなら、ちゃんと意識して使い分けなくては!そう思いすぐに調べてみました^^; というわけで本日は、私が調べた結果をシェアしたいと思います!
「友達」と「友人」の違いとは!?
では、まず結論を申しますと友達と友人は...
全く同じです。
私はてっきり親しさの度合いに応じたこのような階級があって
「友人 > 友達」だと思っていたのですが、そんなことは全くなく『友達 = 友人』でした^^;
実際に辞書を引いてみると、このように書かれています。
ともだち【友達】
同じ学校に通ったり、行動をともにする仲間。友人。
ゆうじん【友人】
ともだち。
三省堂国語辞典
つまり、誰かしら親しい人がいたら、それは友達でもあり友人でもあるというわけなんですねぇ。
ただし!
全く同じ意味だからと言って、どっちを使ってもOKかと言えば必ずしもそうではありません。例えば、小学生の男の子が「これから友人の家に遊びに行ってくるねー!」なんて言ったら、違和感しかないですからね。笑
なので、やはりその場にふさわしい方を使わなくてはなりません。では、具体的にどのように使い分ければ良いのか、これからご説明しますね!
「友達」と「友人」を使い分けるポイントは?
この2つの言葉を使い分けるポイントはただ1つ、
改まった場かどうか
です。
これに関しては、新明解辞典の方に以下のように書かれていました。
友人【ゆうじん】
「ともだち」の意。やや改まった表現。
新明解国語辞典
つまり、「友人」というの言葉は、少し改まった場で使うのが正しいということになりますね。逆に言えば、友達はくだけた場にふさわしいとも言えます^ ^
そうなんです。まさにその線引きが難しいところなのですが、個人的には違和感が無ければOKというのが、1つのポイントになると思います。
例えば、結婚式・お葬式などで使われるこちらのフレーズ。
- 友人を代表して◯◯様、スピーチをお願い致します。
- 友人を代表して◯◯様より挨拶をいただきます。
もし、この友人の部分が友達だったら、
- 友達を代表して◯◯様、スピーチをお願い致します。
- 友達を代表して◯◯様より挨拶をいただきます。
なんというか違和感を感じずにはいられませんよね^^;
まあ、今の例は少し極端かもしれませんが、もう1つ就職面接を例に挙げても
- たくさんの友人に助けられたことで、人間関係の大切さを学びました
に比べて、
- たくさんの友達に助けられたことで、人間関係の大切さを学びました
という言い方ですと、どことなく軽い感じがすると言いますか、幼稚な感じがしますよねぇ...。
この他にも、上司と食事する時、取引先を接待する時なんかも「友人」を使う方が良いかもしれません。(雰囲気によっては友達もOKかもしれませんが)
で、これって逆に言うと、たいていの場合は友達で大丈夫ということです。
だって、日常生活の中で「改まった場」と「そうでない場」どちらが多いかと言ったら、圧倒的に「そうでない場」ですもんね^^; (仕事柄そうでない方もいるかもしれませんが)
なので、基本的には友達を使いつつ、上記のような場合のみ友人を使えば良いかと思いますよ!もちろん、普段の会話で友人を使ってもダメではないのですが、あくまで違和感がないようにということですね。
「友達」は複数に対して使う?
実は、この友達と友人の違いについて調べている時に、
- 友達・・・複数を指す
- 友人・・・1人を指す
という情報が、ちらほら見受けられました。
たしかに『達』という感じは、「私達」「あなた達」のように複数を指す場合に使われますので、それと同じように「友達も複数を指すのではないか?」ということですね。
ただ、これに関しては1人に対しても使えるというのが現在の考え方です。
これについては、明鏡国語辞典に載っていました。
ともだち【友達】
親しく付き合っている人。友人。友。本来は複数だが、現在は単数にも使う。
明鏡国語辞典
なので、ある特定の1人を指して「あの人は私の友達です」というのは全然OKです!と言っても、皆さんすでにそういう使い方をしていると思いますけど^^;
友達は複合語を作る!
これは少々文法的な話になってしまうのですが、「友達」という言葉は複合語を作る性質があります。
例えば、
- 男友達
- 飲み友達
- 遊び友達
などなど。
一方で、友人にはこのようは性質はありません。なので、先ほどご説明した改まった場で上記の言葉を言いたい時には、
- 男性の友人
- 一緒にお酒を飲む友人
- 一緒に遊ぶ友人
というように言い換えましょう。
と言っても、これも皆さん無意識にしていることだとは思いますけど^^;
最後に
いかがでしたでしょうか。「友達」と「友人」の違いについて解説してきました!
最後にもう一度要点をまとめますと、
使い分けとしては
- くだけた場・・・友達
- 改まった場・・・友人
とする必要あり。
ただし、基本的には友達を使い、結婚式やお葬式、また目上の人との会話では友人を使うようにしておけば基本的にはOK。
ということでしたね!
いやぁ、友達と友人には親しさの違いがあると思っていましたが、そうではなくて良かったです。「俺はあいつのこと友人だと思っていたのに、あいつは俺のこと友達と言った...!?」みたいなことが起こりそうですからね^^;
ただ、使い分けは必要なので、場の雰囲気に合わせて適宜言い換えなくてはいけませんね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでも参考になりましたら幸いです。
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