こんにちは、管理人のくまです。
突然ですが、電化製品のプラグってコンセントに差しっぱなしですか?
私は電子レンジにしろ扇風機にしろ、だいたいコンセントに差しっぱなしなのですが、家族は『使わないときは抜くべし』という考えなので、ちょくちょくぶつかるんですよね。
つい先日も『電気代かかるからこまめに抜いて』と言われたので、大した金額じゃないでしょと反論すると、『塵も積もれば山になるんだから!』と一言。
まぁ、私にも節約の意識は一応ありますので、果たしてコンセントに差しっぱなしだと電気代がいくらかかるのか、ひとつ調べてみました!
本日はその結果をシェアしたいと思います。
また、コンセントに差しっぱなしだと火事になるという話も聞くので、それについても合わせて解説しますね。
コンセントに差しっぱなしだと電気代はいくら?
コンセントに差してるだけで電気代が発生するのは、待機電力(電源を切っても消費する電力)によるものなのですが、これがいくらになるかと言いますと...
なんと全体の約6%。
家庭における機器の保有状況、待機時間、待機時消費電力に関する調査結果より、一世帯あた りの年間の待機時消費電力量は285kWh/年・世帯と推計された。これは、家庭における一世帯あた りの年間の全消費電力量4,734kWh/年・世帯の6.0%に相当するものである。
財団法人省エネルギーセンター 平成20年度待機時消費電力調査報告書
ただし、このデータは2008年のもの。近年はより待機電力を抑えた製品が開発されているので、もう少し値が小さくなっていると思われます。とは言え、そうであったとしても無視できない数字ではありますよね。
まさに塵が積もって山になってました(^^;;
では、「使わないときはコンセントから抜く」これを徹底的に行えば、待機電力による電気代を限りなくゼロにできるのでしょうか。
待機電力による電気代はゼロにできる?
たしかに、使わないときにコンセントを抜けば、待機電力による電気代はかかりません。ただし、結論から言いますとこれは無理です。
いや、無理というより非現実的と言った方が良いかもしれません。
と言うのも、電化製品によって待機電力の大きさは違うのですが、いわゆる「差しっぱなしじゃないとダメなもの」に限って、その値が大きんですよね(^^;
例えば、
- ガス給湯器
- 固定電話
- ネットワーク環境
- 温水便座
などなど。
特にガス給湯機は待機電力が最も高く、年間で約1800円ほどかかります。ただし、コンセントを抜くと凍結防止の機能が停止し菅が破損する恐れがあるので、絶対に差しっぱなしでないといけません。
また、固定電話やネット環境も待機電力によって年800円〜1500円ほどかかりますが、常に作動してないと困ってしまいますよね...。
※W数は財団法人省エネルギーセンター 平成20年度待機時消費電力調査報告書を参考
※1kWhあたり27円で計算
このように、止めるわけにはいかない製品ほど待機電力が大きいので、それを完全にカットするのはちょっと非現実的なんです。
こまめにコンセントを抜けば節約になる?
もちろん抜き差し可能なものを抜くのは良いのですが、そういう製品は逆に待機電力が低いんですよね...。
例えば、
- ドライヤー
- 電子レンジ
- テレビ
- スマホの充電器
- 扇風機
- プリンター
こうしたものは、ほとんど待機電力が1W以下もしくは0です。
待機電力が1Wだとすると、1年間コンセントに差しっぱなしでも電気代は約230円。ちなみに、最近の液晶テレビは0.1W程度ですので、年間でも約23円ほど。
待機時消費電力調査報告書のサイトの5ページ目に各家電製品の待機電力が載っていますので、ぜひチェックしてみてください。
目安はこの通り↓
- 1W → 年間230円
- 0.5w → 年間115円
- 0.1W → 年間23円
※ただし、内容は2008年のものなので、現在はさらに低い値になっている可能性あり
これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、個人的にはそこまで気にしなくても良いかなと思いました。特に日ごろ私が注意されてる扇風機や電子レンジは、どちらも0.5W以下でしたので(^^;
というか、むしろ抜かない方が良い場合もあるので、お次はそれを解説しますね!
実はコンセントを抜かない方が良い!?
日常の中でつけたり消したりするものは、待機電力が小さく節約効果が薄いということをお伝えしましたが、その中でもやや高めなのがエアコン。
- 待機電力:2.4W
- 1年間差しっぱなし:約560円
ただし、エアコンについては常に差しっぱなしにするのがベター。と言うのも、変に抜き差しすると本体を痛めてしまうから。
エアコンはコンセントに差してから数時間は運転させずに通電状態で待機させる必要があります。
エアコンがうまく機能するためには室外機と室内機の間を冷媒が循環している必要がありますが、コンセントに差してすぐに運転させると、冷媒がうまく循環せずにエアコンを痛めてしまう原因となります。
そのため、毎日使うような夏と冬はコンセントに差したままの方がよいでしょう。
実はエアコンについても、家族内で差しっぱなしにするしないの議論があったのですが、どうやら私の判断は間違っていなかったようですね(笑)
それから、テレビも差しっぱなしの方が良いです。
これは、コンセントを抜くと番組表などのデータが受信できなくなり、再度コンセントを差した時にデータダウンロードのために大きな電力を消費するから。
またその他の家電製品についても、
- 時計やタイマーがリセットされるので再設定が面倒
- 頻繁に抜き差しを繰り返すと電圧変動により製品の寿命を短くする
- うっかり主電源を切る前に抜くと故障の原因になる
などのデメリットもあるので、一概に『やれ節約だ』と言ってコンセントから抜けば良いわけでもなさそうです。
それよりも「使わないときはきちんと電源を切る」というのを意識した方が、よっぽど節約につながる気がしましたね(^^;;
コンセントに差しっぱなしだと火事になる!?
電気代の面から考えると、コンセントに差しっぱなしでも特に問題なさそうでしたが、それで火事になってしまってはたまりませんよね。
ということで調べてみたところ、コンセントやプラグに関する火災はけっこう発生しています(汗)
東京消防庁のデータによると
平成26年中における家庭電気製品の火災発生状況をみると、電気ストーブが78件、差込みプラグが59件、コンセントが48件、コードが45件、蛍光灯42件、屋内線が40件などとなっています
この通り、電気火災の出火原因としてはなかなかの上位。
件数だけ見るとやや少ない印象を受けますが、これは東京消防庁の管轄内での発生件数なので、決して滅多に起こらないとは言えなそうです。
では、なぜコンセントやプラグから出火するかと言うと、主な原因は以下の3つ↓
・トラッキング現象
長時間放置されたコンセントとプラグの間にホコリが溜まり、そこに湿気が加わったことで発電した際に出火。
・タコ足配線
たくさんの製品を繋ぎ過ぎて(もしくは電力の大きなものを繋いで)、電流の許容量を超えてしまい出火。
配線コード火災
電気コードを束ねたり上に重いものを乗せたため、コードが断線してしまい出火。
うーん、こうして見ると差しっぱなしにしたからと言うより、差しっぱなしにした上で掃除を怠ったり変な使い方をしたのが原因と言えそうですね(^^;
火災を防ぐための対策!
ひとまず家の中のコンセントをすべて見て回り、
- ホコリは溜まってないか
- 接続が緩んでないか
- タコ足配線にたくさん繋いでないか
- コードが束ねたり折れたりしてない
- 上に重いものを乗せてないか
これらの項目を総チェックして、問題があればすぐに直しましょう。
また、その上で日ごろ使うときには、コードではなくプラグ部分を持って抜き差しするのも重要ポイントです。
ちなみに我が家のコンセントをチェックしてみたところ、
このように「ホコリ」「折れ」「繋ぎすぎ」の3つに引っかかるとこがあったので、すぐに改善しました。(危ない危ない...)
まとめ
コンセントの差しっぱなしに関して、
- 費用面
- 安全面
の2つの側面から解説してきました。
コンセントから抜いても、思ったより節約にならないことに家族一同驚いていましたが、それ以上に火事の危険が迫っていたことに私自身びっくりです...。
初めは『やっぱり節約にならないし、差しっぱなしで良いじゃん!』なんて思ってましたが、やはり定期的なチェックは欠かせないと肝に銘じましたね(^^;;
この他にも「○○っぱなし」に関する記事がありますので合わせてどうぞ。
・水道を出しっぱなしにした時の料金は?実は結構な金額かも!?
・扇風機のつけっぱなしはNG?安全面から費用面まで徹底解説するよ!