こんにちは、管理人のくまです!
当ブログには「電化製品のつけっぱなし」に関する記事がいくつかありますが、本日はガスコンロを取り上げたいと思います。
と言いますのも、つい最近母親が味噌汁に火をかけたまま、別の部屋で友人と長電話をするという事態が発生しまして...。幸い父親がすぐに気がついて止めましたが、あわや一大事ということで母は家族みんなからお叱りを受けていました(^^;;
ただ、母親が『味噌汁くらいじゃ火事にならないし、そもそもガスコンロには安全装置がある!』と言ったことで、私の中でふつふつと疑問が湧いてきました。
というわけで、
- ガスコンロのつけっぱなしで火事になるのか?
- 火をつけっぱなしにすると安全装置が働くのか?
について、徹底的に調べてみましたよ。
また、今回は短時間でしたが、もし半日つけっぱなしとかだとガス代も気になるところですので、それについても解説したいと思います!
ガスコンロのつけっぱなしで火事になる!?
まず結論から申しますと、ガスコンロをつけっぱなしにすると...
火事になる可能性があります。
実際のところ、ガスコンロによる火災はけっこう発生していて、東京消防庁によると...
平成29年中、住宅火災は1,589件で、前年に比べ92件増加しています。
また、平成29年中、住宅火災の出火原因で多いのが、「こんろ」373件(23.5%)、「たばこ」262件(16.5%)、「放火」163人(10.3%)となっています。
住宅火災の出火原因は、コンロが第1位となっています。さらに、2017年は発生件数が373件なので、毎日どこかでガスコンロによる火災が起きてる計算...。(実際には冬場が多いと思いますが)
ということで「火事になる可能性がある」というよりは、「火事になる」くらいに思っておいた方が良いかもしれませんね(^^;
ガスコンロをつけっぱなしで火事になる理由
母親いわく『味噌汁くらいじゃ火事にならない』とのことなので、『そんなわけないでしょ』と調べてみたところ、案の定そんなわけありませんでした(^^;
まず、ガスコンロの火災と聞くと、
- 天ぷら・揚げ物の調理中に油から発火
- グリルから発火
などが思い浮かびますよね。ところがその他にも、煮物やお味噌汁を長時間火にかけ空焚き状態になると、これも発火につながるんです。
空焚き
故障や火災の原因のひとつである。
料理時などの鍋等は、水がある状態では引火点まで上がらず火災にならないが、一度なくなれば冷却出来なくなるため、水に漬かっていた物の温度が引火点まで加熱されて点火源があれば引火するし、さらに温度が上昇して発火点に達すれば点火源とは無関係に発火する。
今回は味噌汁を大量に作っていたので蒸発しきる前に気がつけましたが、ほんの一杯分だけだったら危なかった...。
ということで、一見火事につながらなそうな味噌汁や煮物ですが、どちらも長時間のつけっぱなしはアウトですね。
「ただお湯を沸かしていた場合」でも、長時間熱せられた鍋から出火する可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。
とにかく天ぷら・揚げ物には要注意!
さて、煮物や味噌汁でも火災につながることがわかりましたが、やはり一番注意したいのは天ぷら・揚げ物です。
テレビのニュースでもよく取り上げられるので、なんとなく『火事になりやすいんだろうな』とは思っていましたが、調べてみたら想像以上でした(汗)
これについては福井市のHPより引用させていただきます。
市販されている天ぷら油(菜種油、コーン油、大豆油等)はその温度が発火点( 約360~380度 )以上になれば、火種がなくても発火して燃焼しはじめます。
一般に家庭で使用する500cc程度の天ぷら油(未使用)を家庭用ガスこんろで加熱すると約5分で揚げ物に適した温度( 160~200度 )に達し、そのままの状態で放置しておくと約9分で白煙が発生し、約11分後には発火点に達し火がつきます。
天ぷら油は360度以上になると自然発火し、しかも約11分でその温度に達するという...。
うん、これは頻繁に火災が発生するのもわかります。というか今回の我が家のケースも、もし天ぷらだったら終わってましたからね。
そう頻繁に天ぷらは食べませんが、肝に銘じておきたいと思います。
ガスコンロに安全装置は付いてるの?
ガスコンロをつけっぱなしで外出してしまったら、火がどうなっているのか気が気じゃないですよね。
『火事になってないかな...。安全装置があれば良いのだけど...』
ということで、これについて調べてみたところ、ほとんどのガスコンロは安全装置がついているようです。
ただし!
すべてのガスコンロについているわけではありません。なんでも、ガスコンロによる火災があまりに多いので、2008年以降に製造されるものに搭載が義務付けられました。
それが「Siセンサー」というもので、具体的には以下の3つの機能があります。
・調理油加熱防止装置
天ぷら調理や鍋の空焚きなどで鍋底が異常な温度になったら、センサーが感知して自動で消火してくれる。
・立ち消え安全装置
煮こぼれや強い風なので火が消え、ガスだけが出ている状態になっても自動で止まる。
・消し忘れ消化機能
一定時間つけっぱなしだと火が消える。(商品により設定時間は異なる)
100%火災防止になるとは言えませんが、安全性が大幅に増すのは確かでしょう。実際のところ、2008年以降ガスコンロによる火災は減少傾向にあるようです。
ただ2017年の時点で、Siセンサー搭載のガスコンロの普及率は50%程度ということですので、古いタイプをお使いの方はできるだけ買い換えるのがオススメ。
ちなみに、我が家も20年前のものをずっと使っているので、今回の件を機に買い換えようかと話しています(^^;;
ちなみに、2008年以降に製造されたのものであっても、カセットコンロなどの一口タイプのものはSiセンサーが搭載されていないのでお気をつけください。
それでは最後に費用面を見ていくとしましょう〜。
ガスコンロをつけっぱなしにした時のガス代は?
火のつけっぱなしで真っ先に気になるのは火事ですが、その次はガス代が心配ですよね。来月にドカンと請求がくるのは何とも恐ろしいので。(火災の方が何倍も恐ろしいですが)
で、ガス代ってどうやって計算するんだろうと調べたみたのですが、これが予想以上に難しいんです...。電気や水道ならなんとか計算できるのですが、ガスに関しては調べれば調べるほど「こりゃ無理だ」となり、結局匙を投げてしまいました(笑)
そこで、何か方法はないかと探していたら、東京ガスさんが非常に役立つデータを載せていたので、紹介させていただきますね。
Q.ガスコンロ使用時のランニングコストを知りたい。
A.ガス料金の目安につきましては、下記のとおりとなっております。
【ガス料金の目安】
■強火で1時間加熱した場合 約25.7円
(2.97kW×3.6MJ/h×1h÷45MJ/ m3×108.30円/ m3)
■中火で1時間加熱した場合 約14.5円
(1.68kW×3.6MJ/h×1h÷45MJ/ m3×108.30円/ m3)
■弱火で1時間加熱した場合 約 3.3円
(0.38kW×3.6MJ/h×1h÷45MJ/ m3×108.30円/ m3)
もちろん、契約しているガス会社や料金プランなどで変わりますが、そこまで大きな違いはないのではないと思います。
今回の我が家のケースは、強火で約30分といったところなので、だいたい13円くらいになりそうですね。そこまで高くなかったので一安心(^^;;
ということで、あくまで目安として参考にしてくださいね♪
まとめ
今回は大事にならずに済みましたが、味噌汁でも火事になるとわかって驚きです。今後もうっかり消し忘れがありそうなので、この機会に新しいガスコンロに変えるのものアリかなと思いましたね。
とはいえ、すぐに買い換えともいきませんので、まずは消し忘れのないよう徹底したいと思います(^^;;
以上、参考になりましたら幸いです〜。
この他にも「○○っぱなし」に関する記事がありますので合わせてどうぞ。